救命救急センターの日常

メディカルスタッフによる懸命の努力のすえ、救命され元気になって退院したにもかかわらず、自殺を繰り返し、救急搬送で戻ってくる人も少なくありません。覚醒剤などのドラッグによる薬物中毒者の搬送が、特に多くなっていることは、深刻な社会問題となっています。また近年、身寄りのないお年寄りの遺体が、無縁死として自治体に引き取られていくという悲しい現実も増えています。

また、事故にあった子供を搬送すると、駆けつけた両親はたいていその場で責任のなすり合いを始めます。その様子をみながら、いつも心が深く痛みました。中でもやけどを負った子供の両親は、責任をめぐって離婚する率が非常に高くなるという報告があります。

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命の語り部 鈴木哲司
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