人脈とか無かったけど創作物が舞台化された話:良いものを世に出すと良いことが起こるかもしれない
わたしが作ったマーダーミステリーが舞台化しました。おかげさまで、Twitterで感想を見てもとても好評でした。
配信から一週間くらい? はアーカイブで見られるそうなので、是非以下のリンクからチケットをお買い求めください。
経緯や背景の説明をした動画を投稿しましたので、興味のある方はこちらも御覧ください。
動画内で語っていますが、舞台化に関してはわたしから積極的なアクションを起こしたわけではなく、舞台の主催側から声をかけていただいたというのが大まかな経緯になります。更にその背景には、実際に遊んでいただいた方からありがたいことに本作を推薦いただいたというのもあります。
わたしはいわゆる「業界」との強い繋がりはほぼなく、自身で売り込みなどはしていなかったにもかかわらずこういう展開になったこと、本当に運が良かったと思っています。
ただ、運が良かったなりに、成果に繋げるために制作の上で意識していたことというのもあったりするので、今回はそれに付随していろいろ思ったことを語っていこうと思います。
テーマとしては、人脈がなく積極的な売り込みができない人が、創作したものの二次展開に繋げるチャンスを掴む方法となります。
※この記事で言う二次展開:舞台化だけでなく、漫画のアニメ化、インディーズからのメジャー化、イラストのフィギュア化など、創作物が商業や興行にのっかることをイメージしています。他に適した言葉なかったっけ……
こういった舞台化などの二次展開に憧れる、だけど人脈などが無くチャンスを掴めない思っている、という方の背中を押せるような話にしたいと思います。(とはいえそんなに大したことは語れませんが)
「人脈がある人」を別世界の住人に感じる
成功するためには人脈やコネが必要だというのはよく耳にします。それを作るには当然ながら、コミュニケーションが必須となってきます。
わたしはコミュニケーションが苦手です。正確にはどうしようもなく嫌い、できないという訳ではないですが、多大なエネルギーを使うので疲れるという性格を持っています。なのでひとりでもくもくと静かに作業をする時間、というのに幸せを感じます。
一方で、世の中には息をするのと同じ程度の労力でコミュニケーションを取れる人というのがどうやらいるようです。そういう性質の方は恐らく人脈を作るのも得意なのでしょう。そして、えてしてチャンスや次の仕事を掴みやすいのだと思います。
もちろんわたしにも一定のコミュニティは持っていて仲良くさせていただいている方もいるのですが、それはある共通した趣味があるなど、必ず取っ掛かりや何かをするという目的があるんですね。「人脈を作るための行動」というのは今までしたこと無いですし、今後も絶対できない、やらないと思います。何を話したらいいのかすら分からん。
そんなわたしでも、自分の創作物が舞台化することになりました! そうなった理由は……(突然の怪しい情報商材のノリ。本記事は最後まで無料です)
まずは何より面白くなくちゃ
これは当然のこととして、二次展開のチャンスを得るには作ったものが評価されなくてはなりません。
沢山の人に遊んでもらい、良い評判が立ち、知っている人が増えることでそのチャンスは増えます。手前味噌で恐縮ですが、ブラスレに関しては一定水準以上の面白さはあると自負しています。(実績もできたし、そろそろこれくらいは言ってもバチは当たらんだろう)
「面白い/良い作品である」これは二次展開含むあらゆる良いことが起こる地盤として、まず何よりも大前提としてあるべき要件になります。そんな作品を作れるように、日々の研鑽をしていきたいものです。
声をかけてもらえる理由を仕込んでおく
ただ単に良いもの、というだけではまだ「いいね」がつくだけで終わってしまうかもしれないので、次の何かにつなげるための仕掛けを仕込んでおくと良いと思います。
例えばブラスレに関しては、まずテーマとして「動画配信に向いている情報量を抑えたデザイン」というのを挙げていました。このコンセプトが無ければ、推薦されることもなく、二次展開はありえかったことでしょう。あとは「ブラック企業」というキャッチーなテーマにしたことも効いていると思います。そういえばこの辺りは別の記事で書いたので、よろしければ以下ご覧ください。
リリースしてすぐに手応えは割と感じていました。Youtube配信や役者チームの方に声をかけていただき、何度も配信されてきました。舞台化というのはこの実績があってこそ、というのはあるかもしれません。
もっとも、元々このテーマは「ワンチャン有名配信者の目に留まるといいなぁ」くらいの目論見だったため、大手企業による舞台化というのはまったく予想していませんでした。思わぬ形で舞台化の企画にテーマが合致した、という結果になります。
創作者よ、出力せよ
そんな感じで、人脈がなく、自ら売り込みなどすることなく、それでも作品を通して嬉しい展開をしていただくことができました。
本当に、インターネットの時代万々歳です。これがあってこその拡散力。二次展開まで広がったのはこのおかげに他なりません。わたしのようなインドアな人間の強い味方、活かさない手はありません。SNSはもちろん、このnoteやYoutubeといったいろいろな媒体を使って情報発信をしていた、というのもある程度効果があったかもしれません。
つまり結局何が言いたいかというと「とにかくアウトプットしようぜ」ということです。多少のコツは紹介した通りですが、とにもかくにも創作物は世に出さないことには次に繋がりません。
とは言え、あまり綺麗事ばかり言うつもりもありません。この記事自体、結果が伴ったから言える後出しジャンケンみたいなところもありますし。
創作物を発表しても、期待どおりに結果が伴わないこともあるでしょう。それでも出し続けていれば、自分でも思っていなかったような良いことが起きたり、人との繋がりが出来たりするかもしれない。その可能性にかけてみる、というのを創作のモチベーションとして持っておくのはアリだと思います。
インドアな創作者よ、出力せよ。その作品で、世界のほうから目を向けてもらおう。
今回の話は以上です。