ウーマンリブ公演 舞台『主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本』を観た、というだけの拙稿
ウーマンリブ公演 舞台『主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本』(宮藤官九郎作・演出)を観て、本当に免疫力があがった気がする。
何故そう感じるかというと、きっと、頭ではなく身体が無条件に喜んでいるからだと思う。
「2時間強(と、本当にアナウンスされている)」の中で、タイトルどおり6本のコント(+緩いアフタートーク)が展開される。
……いや、されたはずだ。
というのも、何も覚えていないからだ。
時折断片的に面白かったシーンがフラッシュバックしてしまって帰りの電車の中で一人困ったりしたが、じゃぁどこの何がどう面白かったのかを説明することはできない。
第一、コントを説明するということ自体が野暮天過ぎるではないか(「コントの中でコントを語る」というメタな笑いは別にして)。
というか、そもそも本当に(「脳の活動」として)覚えていないのだから語ることができないのだ(第一、語ろうと思って「脳の活動」をさせていたら全身でコントを面白がることはできないし、そんな行為はそれこそ野暮天のすることだ)。
とはいえ、ずっと「脳の活動」を止めているわけではないので、「脳」が勝手に活動して捉えた映像が、不意にフラッシュバックしてしまう、ということなのだろう。
一晩経って、フラッシュバックする映像はこんな感じ。
延々サウナから出てきてオロCを受け取る白龍
片桐はいり演じる中居さんの正座
勝地 涼の寄り目
ウェイ・ウーの写真
KKOの皆川猿時の肉体
皆川猿時のセリフ回しや挙動にイチイチ笑ってしまって、一番楽しそうにしていた宮藤官九郎
だからこそ、北 香那にキレられて(もの凄い迫力!!ファンはきっと、その姿に惚れ直してしまうだろう)、本当に泣いてしまう宮藤官九郎
アフタートークで明日(11月16日)の生配信について「配信できないシーンやセリフはありません」と胸を張った宮藤の姿と、終演後に「ホントに配信できるのか?」と首を傾げながら劇場を後にする観客たちの姿……
なんのこっちゃという感じだが、私はこれを書きながら独りムフムフ笑っているのだ。
笑いに笑って免疫力が上がった私は、意気揚々と飲み屋に向かったのだった(その道中にフラッシュバックが……)
メモ
ウーマンリブ Vol.16 舞台『主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本』
2024年11月15日。@ザ・スズナリ
狭い小屋でギュウギュウ詰めの観客たちと、楽しそうに演じる俳優たちを観ながらアホみたいに笑い散らかして、それで終わり。
何にも考えない。考えることがない。笑い疲れて脱力。
帰りの道中でフラッシュバック(同伴者がいた人たちは、きっと盛り上がったことだろう)。
あゝなんて幸せな時間。