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しずおかビジネスプランコンテストで優秀賞(2位)を受賞したプレゼン内容と審査基準
こんばんわ。静岡県島田市で民営の学童保育をオープンした田中です。
集客はまだまだこれからですが、ぼちぼちやっていきたいと思っています。
今回は2024年2月14日に開催されたしずおかビジネスプランコンテストのお話です。さっき終わりました。結果は優秀賞、2位でした。
優勝して、取材してもらって島田の現状を伝えたかった。。。悔しいけど、ベストは尽くせたかなと思います。審査員のみなさん、運営のビネストのみなさん、ありがとうございました!
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審査員からの講評やアドバイス
・あったらいいな、と共感する人はすごく多いと思う
・価格帯はこのまま高くて良い。というか高くしなきゃダメ。
・習い事の講師の質や、どんな価値を提供してくれるのかが重要になる
・少子化も女性のキャリア支援も喫緊の課題。
・現行の学校教育に不満を持つ層に刺さるのでは
・まずは色々試してみて、協力者や支援者を見つけることが大切
・スケールしていくというよりも、その場所で継続していくことが重要。
・スペシャルな教育を提供したいのか、保護者の痛みを取り除きたいのか。訴求のやり方で、集まる顧客が変わってくる。
・東京で展開したら、すぐ満員だと思う。それをあえて田舎でやることに意味がある。
・続けること。必ず協力者が現れるから。
審査基準
しずおかビジネスプランコンテストの応募要項にこちらの記載がありました。
【本ビジネスプランの目的】
1.静岡の産業の活性化
2.起業家精神の高揚
3.次代の産業を担う人材の発掘
ビジコンの内容を考えるときに悩む点として、①現実的で実現可能性が高いビジネスの方がいいのか、それとも、②多くの方にとって「これは私の夢でもある」と感じられる内容がいいのか、の基準で言うと、学生部門と一般部門では判断基準が異なっていたと思います。
一般部門⇒①実現可能性<②ドリーム 評価高
学生部門⇒①実現可能性>②ドリーム 評価高
個人的な解釈として、一般部門については、『大人なんだから、ドリームでも達成してほしいよね』という期待。学生部門は、『社会人ではないけれどどこまでビジネスを現実的に考えられたか』という地に足ついた感。
あとはアイディアが素晴らしいものが多かったので、『新規性』や『斬新さ』も評価基準になっていたと思います。
また、プレゼンの際に、堂々と自分の想いを乗せてプレゼンテーションできていたか、という自己表現の部分も、特に学生部門に関しては評価基準のなかで重要視されていたんじゃないかなと思います。
プレゼン後に8分間質問タイムがあるのですが、そこがビジネスプランを深堀できる時間になっており、審査員が客観的に感じた疑問点に、しっかり応えられるか、しっかり対策を考えてきたか、についても重要な点でした。
まとめると、私個人が予想する本ビジコンの審査基準は下記になります。
【審査基準】
・静岡の産業は活性化するのか
・次代の産業を担う人材としてふさわしいか
・実現可能性はどのくらいか
・みんなの夢だ、と思わせるビジネスアイディアか
・新規性はあるか、驚きはあるか
・心を打つプレゼンテーションだったか
・質問に対応できたか
これから挑戦される方はご参考ください!
プレゼン全文
プレゼンの全文をこちらに掲載します。
誰かの何かのお役に立てば。
そして、私の目指している景色を共有できればと思います。
発表時間は10分間でした。
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はじめに自己紹介です。化学メーカーの研究開発、マーケティング・DXコンサルティング会社、学童保育勤務を経て、先月から民営学童をスタートしました。社会問題をビジネスで解決したいと思っています。
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本ビジネスプランにおける課題ですが、最新の調査で、静岡県の待機児童数は全国ワースト5位、待機児童割合は全国ワースト3位となっており、児童期の子ども対策が後手に回っています。
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受入不足により、学童に入れなかった児童の保護者、主には母親のキャリア継続が困難な状況が発生しています。
また、過剰な受け入れで児童支援員の負担が増加するため、子ども達は本来あるべき「保育」ではなく「管理」されているという課題があります。
全員一律のスケジュールに沿わなければいけない、狭い敷地の中で窮屈な預かりをされているという状態です。
その結果、こどもが学童に行きたくない状況があちこちで発生しています。そして学童を子どもが辞める、それに伴い、またもや保護者のキャリア継続が困難になるケースがある、という二重の苦しみが発生しています。
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それらの課題が生じる原因として、共働き世帯・核家族の増加に伴い、学童保育のニーズも増加しています。一方で、少子化がすすんでいるので、行政としては新しい施設を増設することをしません。受入必要数が読みずらい、という学童保育特有の事情もあり、結果、受け皿不足となり、保護者の離職に繋がっています。
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