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「人に好かれたい」という病


人生相談で有名な加藤諦三さんのお話を思い出していました。彼の話はいつも興味深い話ばかりですが、あるとき「人に好かれたい」ということについて述べられていました。

現代社会において、多くの人が他者から好かれることを強く望む傾向が見られます。人々は他者に好意的に見られることが自己肯定感や安心感をもたらす。裏返せば、みんな不安だから、ということです。

加藤さんは「人が他人に好かれることが人生の目的ではない」とし、他者の好感を得ることが本質的な価値や生き方とは異なると言います。そして、「相手に何かを与えることと、自分が好かれるために我慢することは違う」と強調していました。

なるほど、私も「人に好かれたい」という病があるように思います。どこかで無理してきたので、あるとき嫌になりすべてをやめたくなり、実行したこともあります。やはりどこかでいつも不安なんですね。このことも、昨日もここで記事を書きましたが、「自己」と「社会的な自己」の乖離が引き起こす問題と言えそうです。

偉そうなことは言えませんが、無理しなくてもいい。そのままでもいいと思うのです。そう自分に言い聞かせています。人間関係は大切にすべきですが、他者の好感のみを追求することで、自己の本質を犠牲にしては意味がありません。「あれだけやったのに・・・」という不満につぶされてしまいます。


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