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映画の感想:ドリーム・シナリオ
『ドリーム・シナリオ』を札幌シネマフロンティアで見た!
おもしろかったので感想を書きます!!!!
ニコラス・ケイジの主演映画って今まで1つも見たことがない。
それなのに、ニコラス・ケイジの顔は絶対に分かる。
『ドリーム・シナリオ』の予告を見た時に、
これはニコラス・ケイジにぴったりの映画だ!となぜか思った。
もしかしたら、私の夢にも出てきたことがあるのかもしれない。
映画の内容とは関係ないけどアリ・アスター製作って書くのはもちろん良いとして監督・脚本クリストファー・ボルグリって書いてないのは無しじゃないですか?
以下若干のネタバレあり―――――――――――――――
『ドリーム・シナリオ』は、
ニコラス・ケイジ演じるポールという冴えない大学教授が
なぜか、突然、不特定多数の”夢の中”に度々登場するようになり、
その姿が一気に世界中に広まってしまうという、
とある夢ミーム(?)の発生から収束までが描かれている。
ポールは、他人の夢にただただ登場するだけで一切何もしていない。
夢で見たたくさんの人たちが勝手にポールを持て囃したり、謗ったりする。
ポールからしてみたらあまりにも理不尽すぎる出来事。なんにも悪くない。
しかし、ミームとして大勢の人に顔を指されるようになったポールは
うさんくさい広告代理店の儲け話に飛びついてみたり、
若い女性と夜遊びしようとしてみたり、絵にかいたような浮かれっぷり。
そして何より、
「本当は作家になりたい、本を出版したい!」と言いながらも
ポールの執筆は学生時代から一文字たりとも進んでいない。
ポールは悪いことはなんにもしていない、
だけど、なんとか救われてほしいと思えるほど善人でもない。
たしかに理不尽な目に合っていて可哀相なんだけど、
いやでもなんか、、、自業自得な部分もあるじゃん、、、と思えて
あんまり同情できないポールの人間味が面白かった。
「理不尽すぎて可哀相」と「哀れで面白い」の天秤が揺れ、
私は結局「哀れで面白い」に大きく傾いて映画を見終えた。
人によっては胸糞映画かもしれないけれど
エンディングもコメディ&ポップで
不思議と見終わったあとにさわやかな気分になれた。