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かわいい父と激しい母と私の介護日記

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ウチの父はとてもかわいいです。その父が突然介護4になりました。これは介護に翻弄される、強い母と私の日常の記録です。
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#尿路感染

かわいい父と激しい母と私の介護日記(25)

かわいい父と激しい母と私の介護日記(25)

訪問医がやって来た

父が要支援1から介護4になって、大きく変わったことの1つ。

訪問医の登場だ。
父は内科と泌尿器科を総合病院。
パーキンソン症候群を個人病院。
ペースメーカーを循環器専門病院。
住居が2階の我が家からの通院は、歩行困難な父には、苦行であり危険な時もあった。

しかも、待ち時間も長くて何時間も座っていると、かなりぐったりしてしまう。
父はカワイイので、一生懸命歩いていると、見知

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かわいい父と激しい母と私の介護日記(22)

かわいい父と激しい母と私の介護日記(22)

せん妄が出た!

退院後の父は、また尿路感染で発熱した。抗生物質を入れて入院は免れたが、ベッドから起きられない日が多くなった。

すると、父に幻覚や幻聴の症状が出始めた。せん妄だ。自宅にいるのにナゼ?

初めは虫がいる!から始まり、そのうち
ハトが5羽、天井に穴を開けて出入りするという、さすがのカワイイ幻覚を面白がっていた私と母。

ところがそのうち、仕事に行かなきゃとか、車のエンジン止め忘れた!

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かわいい父と激しい母と私の介護日記(21)

かわいい父と激しい母と私の介護日記(21)

退院の日

敗血症や血便での絶食を乗り越えて、父の退院が決まった。

当日は、母と2人で病院へ向かったが、コロナ感染対策で、病室へ行けるのは1人との事。荷物が沢山あるので娘さんの方が、と言われ私が病室へ向かう。

前回は午後だったが、今日は午前中の退院で病棟はナースさん大忙しの様子。
前回は荷物がまとめてあったが、今回はまだ手付かず。

それでも、父を病衣から私服へ着替えるのを手早くやってくれた。

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かわいい父と激しい母と私の介護日記(20)

かわいい父と激しい母と私の介護日記(20)

さらなる試練

尿路感染から、敗血症へ。でも抗生物質の治療で効果が出てきて、安心し始めた頃。
「朝、お父さんから電話がきて、おしりから血が出て、ご飯食べてないって言うの。」と母が言う。
「えっ?せん妄じゃない?そんな事があったら病院から連絡くるでしょ?痔とかかなぁ?」と私。
「でもね、外科の先生が今日は休みで、とか言うから本当かも?」と母。
父の担当医は泌尿器科だから、通常外科は関係ないはずだけど

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かわいい父と激しい母と私の介護日記(19)

かわいい父と激しい母と私の介護日記(19)

再び入院生活

尿路感染でまた入院してしまった父。
今回は、血液検査で強い菌が見つかったとの事。抗生物質の投与をして、2週間程度の入院予定となった。

そして再びせん妄が始まり、拘束をすることになった。
今回は、さらにせん妄が激しい。
携帯からいろいろな人に、訳のわからない電話をかけまくっている。
私にも、「まだ退院出来ないから、今日の会議は中止にして。」と電話が来た。父はとっくに仕事は引退してる

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かわいい父と激しい母と私の介護日記(18)

介護認定が出た

支援1だった父。新たな認定はまさかの介護4だった。入院中の認定調査は重くなりがちと聞く。すぐにケアマネも決まった。

けれど父の状態はいまいち。日曜日は、ほとんどベッドから出られなかった。
心配した母が、「病院へ連れて行こうかな。」と言う。私も考えたくないけど、尿路感染している気がしていた。
「明日午前中仕事休んで、一緒に行くよ。」と決めた。

次の朝。実家へ行くと母が困っていた

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かわいい父と激しい母と私の介護日記(17)

かわいい父と激しい母と私の介護日記(17)

退院した父は、入院中にバルーンカテーテルを外した。カテーテルが詰まってしまい、外したところ自尿が出ているので大丈夫そうとの事だった。
これで尿路感染の心配もなくなり、体力さえ回復すれば、以前のように畑に通えるようになる。そうほっとしたのは数日だった。

退院から10日くらいした頃。父が病院に行きたいと言う。おしっこがあまり出ないので、ツライらしい。またカテーテルを入れたいと言う。
泌尿器科に受診に

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かわいい父と激しい母と私の介護日記(6)

かわいい父と激しい母と私の介護日記(6)

搬送先が見つからない

救急隊員はすぐに来てくれて、震えてる父のバイタルを計る。全て異常なし。
「どこかツラいところありますか?」と聞かれ「肩が痛いです。」と父。
「いつもの肩こりです。」と母。
こんな時に漫才みたいだ。
原因がわからないなぁと救急隊が悩んでいる。すると、父の震えがピタリと止まった。
再度熱を計る隊員。38.8℃!
「尿路感染か。」と隊員。そうだった。
老人ホームでも何度かあったの

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