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長崎五島 自然と人間の真摯な営みが横たわっている島々

葉山の海近、月に1,2回、晴天の週末にシャンパーニュバーをオープンさせているインギャリオン店主です。

グアムから帰国して、すぐに毎年恒例、実家金沢での香箱蟹や寒鰤、甘エビなどの仕入れをして、年越しをする八ヶ岳にきました。

毎日、美味しいものをいただきながら、のんびり年越し準備をしてますが、今年最後の日、最後のブログです。

書くネタがありすぎて迷ったのですが、夏に伺った長崎五島のお話です。

NHKの朝ドラの舞台になってから、一度行ってみたかった長崎五島列島。長崎空港から飛行機で30分あまり。飛行機から美しい島々の景色を見下ろすことができます。

五島といっても、大小152の島があるらしく、その中で、飛行場があるのが福江島。そこから南西にある大きめの島五島が五島市に属しているとのことです。

行った時はスケジュールが合わず、福江島以外の島に船で行くことはできませんでしたが、福江島だけでもたっぷりと楽しめます。

江戸時代に禁教令がだされてから、キリスト教信者が多く移り住んだと言われる五島。島には多くのキリスト教会が豊かな自然の中に点在しています。

世界遺産でもある教会で歴史を振り返りながら、海や緑に癒されるという体験。他のリゾートとは少し異なる心持ちになります。気持ちも身体も何か浄化されるような感じ。

そんな澄んだ敬虔で素直な感情で、海水から作る塩作り、県の花木の椿を使った五島うどん、五島で栽培されたぶどうから醸造されるワインなど、この地のもの作りを見回るのも格別な経験となります。

日本最西端に位置する五島ワイナリーはニュージーランド出身の醸造責任者がこの地に惚れ込んで始められたワイナリー。多くの賞を取っているワインは、僕のバーでも出させていただきました。長い日照時間や水はけの良い火山灰の土壌などがそのテロワールを構成しています。

島を回ってきたことで感じたこともありますが、信念に支えられた、そして、明るく海と緑の日の光を感じられるようなワインという印象を持ちました。

滞在は五島リトリートrayというホテル。部屋ではジオパークからつながる海を見渡すことができます。

夕食は五島の食材や長崎のお酒などをマリアージュしたコースで、海側か山側を望みながらいただくことができます。山側は鬼岳という火山でできた木のない緑で覆われた不思議なドーム型の山を見ることができます。

ゆったりと広く静かな空間の中で、海側、山側とも広く広がる景色を見ながら、凝った料理とお酒をいただく。ここでも何か神々しい雰囲気を感じながら、食事を楽しむことができました。

年末年始は除夜の鐘や初詣など、自分と真摯に向き合うタイミングがある時期。宗教は違えど、心新たに新年を迎えられたらと思います。

読んでいただきありがとうございました!

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