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箱根 バーに泊まる お酒のパラダイス

バーに泊まる
酔いつぶれてバーで寝たわけではありません、、、

葉山の海近、月に2,3回、晴天の週末にシャンパーニュバーをオープンさせているインギャリオン店主です。自分のバーを作るときには、以前ブログにも書きましたが、数百軒にも上る自分のバーや飲食店での飲んだ経験と、100以上の世界のバーのコンセプトや内装などを参考にさせていただきました。このバーホテルもその一つ。先週はそんな箱根にあるバーホテルに宿泊してきました。

酒びたり、もとい、お酒を上品に存分に嗜める素晴らしい体験でした。また、多くのインスピレーションをいただき、今後のバーオープンにも活かしていけたらと思っています。今回はそんなバーホテルについてレポートいたします。

久しぶりの箱根登山鉄道。箱根の彫刻の森美術館にミニバンで迎えに来てくれます。それから5分程度でバーホテルに到着。ホテルではベルボーイさんがお出迎え。車で坂を下り、車を降りてからも階段を降り、隠れ家的なアプローチに期待が膨らみます。

最初の自動ドアが開くともう一つの扉が。その扉が開かれると、真正面に10メートル以上あるバーカウンターとその奥に箱根の緑が広がっています。チェックイン、チェックアウト時はバーがフロントを兼務。チェックインしながら、まずはWelcome Champagne。もうこの時点で、特別なバー体験に心踊ります。

部屋タイプはいくつかありますが、今回泊まったのはベッドルームとモダンな和空間がある部屋。部屋からも箱根の緑が目の前に。1泊なので荷物のアンパックも一瞬で終了。早速、バーへ向かいます。バーカウンターは2人席が6組程度。ローソファーやカップルシート、ローチェアで、間隔がゆったりととられています。それ以外に暖炉の前に5組程度の席があります。すでに3組ほど、カウンターで飲まれていました。

飲み物はオリジナルのカクテルが15種類程度、それ以外のスタンダードのカクテルはほぼどんなものでも出してもらえます。ウイスキー、ラム、ジン、ブランデー、ワイン、シャンパーニュなどなど、そのまま飲むアルコールは、年代の古いものや希少なもの、ボトルオーダーなどは有料ですが、それ以外はすべてオールインクルーシブ、宿泊費に含まれています。バーでのFoodはすべて有料で、10数種のメニュー。少し高めで品数も少ないですが、盛り付けや品質などは、大満足なレベルです。

ここで「夕食は?」と思われた方もいらっしゃると思います。バーホテルが普通のホテルや旅館と一番大きく違うところはチェックインとチェックアウト時間です。チェックイン 18:00 - , チェックアウト 14:00 - 。宿泊のプランの中には、近くの鉄板焼きでの夕食が含まれているプランもありますが、夕食はバーでのFoodのみ。おすすめは夕方に軽い夕食を兼ねた1次会をやってから、チェックインすることです。ちなみに、部屋に帰って小腹がすいたときように、アジアンなカップヌードルが部屋にはおかれていました。もちろんこれもインクルーシブです。

さて、バーでは軽いFoodとせっかくなのでオリジナルカクテル。どれも少し変わったレシピで驚きと楽しみがいっぱいです。例えば、梅を使ったものや、かつおぶしを使ったものなど、想像できない味のものもありましたが、飲んでみるとバランスがとれていて、それぞれの加えてある素材が活きている、そんなカクテルでした。

数種類カクテルをいただいているうちに、2時間あまりが経ち、ここでシャンパーニュを頼んで、部屋に持ってきてもらいます。畳とは思えないモダンなデザインの床に大きなローソファーとテーブル。窓枠から見える箱根の緑をみながら、シャンパーニュ、アンリ・ジローとキャビア。言葉が見つかりません。一旦、バーから離れてプライベートな空間で飲めると、気持ちもリラックスして、また美味しくお酒をいただけます。

シャンパーニュを堪能したあとに、もう一度バーへ。バーのクローズは25時、お客様の数は徐々に減ってきます。今宵の締めのデザートカクテル、モルトウイスキー、グラッパなどをナイトキャップとしていただきます。これだけ飲むとナイトキャップとは言えないのではないかとも思いますが、、、

温泉は夜は27時まで、朝は6時から13時まで。チェックインやバータイムに合わせて、遅くまで開いているのがうれしいところです。バーの余韻のまま、軽く温泉に入り、冷蔵庫に入っていた変わったスリランカのビールでのどを少し潤して、就寝。

二日目のメインはシャンパーニュブランチ。9時から12時まで、1時間毎の予約です。前日は楽しすぎるお酒だったことはもちろん、カクテル含めてすべてのお酒をお水と一緒にこまめに提供してもらっているため、気持ちよい寝覚めです。温泉に入って、シャンパーニュブランチがあるラウンジへ。

ラウンジではいくつかのリキュールが準備されていて、1日目の夜もお酒を飲みながら楽しむことができました。ラウンジにはいろいろな本がおいてありますので、のんびり本を読みながら飲むお酒もなかなかのものだと思います。ラウンジはバーと違って、明るい雰囲気のカジュアルなインテリア。個人的にはバータイムよりも、シャンパーニュブランチにピッタリ、最高のロケーションだと思います。

席は窓側のカウンターと、ローテーブル。こちらもソファやローチエアの、ゆったりとした空間になっています。こちらの窓側のカウンターからも外の緑がみられるのですが、上の階にあることか見晴らしがよく、見渡す限り箱根の緑で、人工物はまったくありません。なので、ずっと外を眺めていると、全面緑の山や谷に吸い込まれるような、包み込まれるような不思議な感覚になります。秋は紅葉、冬は雪景色も素晴らしいと思います。

シャンパーニュブランチは飲み物も食べ物もすべてインクルーシブ。シャンパーニュ、ロゼシャンパーニュ、白ワインなどを飲みながら、10数種類もの料理を楽しむことができます。メインはチーズソースのハムガレットで、さまざまなエディブルフラワーやハーブが飾られていました。

バーホテルのレポート、いかがでしたでしょうか?

普通のホテルや旅館と違って、何もかもが規格外。驚きの体験でした。最後に一つ、このバーホテルを作って運営されている企業が、僕らの家を作ってくれた企業だとわかり、より親近感と縁を感じました。

ここまで読んでいただいた方々は、相当のお酒好きだと思います。
読んでいただきありがとうございました!

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