【りん食堂レシピ】グリュンコール(ドイツ料理)
自炊レシピ集「りん食堂シリーズ」(予定)の第二弾は、ドイツのグリュンコールです。グリュンコールとは、ドイツ語でケール。日本ではほぼ健康ドリンクの成分としてしか登場しないのもあって「美味しい」と結びつきにくい食材ですが、イモやソーセージとともに煮込んだコイツは美味しいです。(今思ったけど、レンズ豆スープにしろ、イモ+ソーセージ+玉ねぎ+ニンジンがベースで、他に何がぶち込まれるかで名前が決まる気がする、ドイツの鍋料理。)
バリエーション
Grünkohl Rezept(グリュンコール、レシピ)とググると、カッセラーという厚切り肉が乗っていたり、ベーコン入りだったりします。あとはソーセージも地域や家庭の味、好みによってそれぞれ。イモも一緒に茹でないでグリルして添えるスタイルもあるみたい。そう、ケールを煮込んでいれば何でもあり。ヴィーガン版のレシピも出てくるくらい。
この記事のレシピは、仲の良いドイツ人の友人のお母さん(ヴェストファーレン在住)が「簡単おうちグリュンコール」として教えてくれたもの。レストランのような豪華さはないものの、簡単にいっぱい作れて美味しいという優秀な自炊メニューです。
材料
・サラダ油 スプーン3杯
写真撮影時は菜種油(Rapsöl)を使いました。ひまわり油でもOK。ごま油やオリーブオイルは個人的にはグリュンコールには向かないと思います。
ちなみにレシピではラードを使うものあります。牛とか羊の脂もイケるかと。ソーセージとの相性を考える必要があるかもですね。面倒な人は植物油が無難。
・塩 少々
・こしょう 少々
・ブイヨン/コンソメ ティースプーン2杯
チョルバ(ルーマニアのスープ)のときは牛のものを使いましたが、今回は野菜のもの。これもソーセージとの相性次第かと。
・たまねぎ 170g
・にんじん 150g
・ジャガイモ 800g
・グリュンコール(Grünkohl、ケール)
ワシは瓶入りのを買い置きしてます。これはすでに調理済みで、加熱すればすぐ食べれるようになってる優れもの。生野菜として売られてるグリュンコールもありますが、ドイツだとこういう瓶入りだったり冷凍のもたくさんあります(そして主婦たちはどちらかを家に常備している)。
日本語でググったところ瓶や缶入りのケールがヒットしなかったので、日本で作るなら生野菜のケールを買うことになるかと思います。その場合は、予めざっと洗って適当な大きさに刻むかちぎっておくといいと思います。すごいボリュームに見えると思いますが、加熱すると縮むのでモリモリ使いましょう。
・メッテンデン(Mettenden) 2本(1ペア)
豚肉の粗挽きソーセージです。ゴロゴロ入っている脂肪分と、燻製による独特の香りが特徴のソーセージです。ざっくり表現すると、ピルスナービールに合うタイプのソーセージ。ハーブや香辛料などが入っているバージョンもあるようですが、今回はそういうのはない素朴ながら豪快に肉肉しいのを使います。
粗挽き、豚肉、香辛料やハーブは入っていない、の条件を満たしているソーセージならどれでも大丈夫かと思います。鶏肉のソーセージで作ったときも美味しかったですが、ワシの知ってるグリュンコールはやっぱり豚肉・粗挽き・ハーブ香辛料ナシで作ったやつだなと。あまりソーセージが好きじゃない場合は、ベーコンが有力候補。
いざ調理
鍋を用意します。もしくは深めのフライパン。まずは材料をカットします。
鍋に油を投入し、温まったらまずは玉ねぎとニンジンを炒めます。中火。
ちょっとしんなりしたら、ソーセージを入れます。
ソーセージの切り口表面の脂肪が溶け出して来たら、グリュンコールを入れます。
生野菜のグリュンコールを使う場合は、この段階で少し(ちょっと汁に浸るくらいに)水を加えましょう。混ぜながら少し煮ます(生グリュンコールの場合は、グリュンコールが縮んで落ち着くまで)。そしてジャガイモとブイヨンを投入。
あとはジャガイモが柔らかくなるまで煮るだけ。弱火でコトコト。光熱費節約のために蓋をするのがおススメ。干上がってきたら水を投入。たまにかき混ぜるべし。ジャガイモの硬さをチェックしつつ、塩コショウして味を調えましょう。
豆知識
ドイツではジャガイモはmehligkochend, vorwiegend festkochend, festkochendの3種類に分けて売られています。でんぷん質と水分量での分類らしいですが、ぶっちゃけ言ってよくわからない(在独8年のくせに)。一応ググるとどの種類がどの料理に合うか色んなサイトが出てきます。一人暮らしで3種類も買い置くのは面倒だし食べきれないかもしれないので、中間のvorwiegend festkochendばかり買ってます。ピュレーとかポテトサラダみたいな極端な料理じゃなければまあそこまで気にしなくてもいいと思ってます(雑)。
まとめ
日本ではあまり「料理」としては馴染みのないグリュンコールことケールを使ったドイツご飯でした。(ドイツでは)ありふれた安い食材(しかも在庫管理が楽なものばかり)で簡単に作れるので、ドイツに留学、長期滞在する際は試してみてください。日本でもケールさえ手に入れれば作れるので、お口の中でドイツ旅行したい方はぜひ!
冷蔵庫で3日くらい持ちます。二日目は具に味がシミシミになっていて最高ですよ。