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#2 結局、最後は、直感だった就職活動。


就活軸としての「成長機会」

思い返すと、「成長したい」という欲求は父への憧れだった。

そう気づき、「なぜ成長したいのか」という理由を突き止めてから「成長機会がある」ことを軸にして、就活を進めました。
「成長機会」は、①プロダクトと事業を伸ばす力をつけられる ②様々な職種を経験できる 環境と定義して、業界はこだわらずに様々な企業にエントリーしていきました。

といっても、思うがままにエントリーしていった訳ではありません。
事前にIT・SaaS・メガベンチャーといった企業は自分にフィットしてそうだと仮説を立てて、合否結果で仮説検証していました。

結果は、仮説通り。
ブライダルやスポーツメーカー、コンサルティングなどは、面接にすら進むことはできませんでした。


1つの企業を選ぶ "怖さ"

自分の価値観・考え方も含めて目指す方向性が定まったことが幸いし、SaaS企業のサマーインターンと最終選考を難なく乗り越えていきました。
結果として、大学3年生11月に3社からオファーをいただきました。

「就活は色々な人とお話できてめっちゃ成長できるな」
なんて呑気に思っていました。

本当の就活は、自己分析でも、選考対策でも、面接でもなかった。
1つの企業を選ぶことでした。

これは、自分の選択に覚悟をもつことだと言い換えることができます。
3つの人生の選択肢を前にして、1本の道を自信をもって、堂々と歩き出すことができなかった。


自分を信じずに、他人にブレた

そこからは、とにかく粗探しの日々。
Openworkやネット記事を漁りまくって、年収とか残業時間とか評価制度とか、そんな口コミばかりに目を通していました。

それぞれの企業のリクルーターにも、散々と色々なことを言われた。
「〇〇さんはもう成長できないって聞くよ」
「あおtoくろ君は、絶対うちに合ってるよ!」
「内定承諾できない理由ってどこにありそうかな?」

就活の軸と面接で話した価値観や考え方に対して、論理的に合理的に「自分が所属する企業があなたに適している」ということを証明してくる。

知り合いからも、様々な立場から自分の正解を投げつけてくる。
「とりあえず新卒は大手(いわゆるJTB)に入れば良いんだよ」
「もっと小さいベンチャーの方が成長できるんじゃない?」
「先輩、大学院行かないんですか?てっきり院進かと思ってましたよ~」
もううんざりな毎日だった。


直感で選ぶ

優柔不断で、周りに流されまくりな僕を見かねてだったのか。
これまで干渉してこなかった父からの一言。

「別に俺はどこだっていい。自分で決めろ。
 周りはとやかく色んな言うだろうよ。
 おまえはどうしたいかだけだよ。」

これまで論理的に、合理的に、辻褄を合わせることをこなしてきた。
面接に受かるために。内定をもらうために。
だって、就職活動は正しく綺麗に質問に答えることが正義だから。

でも、ちがった。
結局、最後は、直感だった。
覚悟と選択に理由はないのだと、この時学んだ。

どの企業がワクワクするか。何か惹かれる企業はどこか。働きたいと心の底から言えるのはどこか。
自分の心に素直に、自分の直感を大切にした瞬間に、覚悟が決まった。

>>>次回に続く

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