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#3 茶道で直感を磨く


なぜ、直感を磨くのか?

人生の大きな選択をする時、覚悟が必要。
そして、それはロジックだけで片付けることができない。
自分の心に素直になり、感覚的に選び、その道を正解にしようとすること。

就職活動で直感の大切さをそのように身をもって感じました。

もちろん、人に説明したり責任を果たしたりする際に、ロジカルであることは必ず求められます。

ただこれから先、正解が存在せずに、論理や合理で決断できないことはたくさんあると考えて、いざという時のために直感を磨くことにしました。

直感とは

では、直感はどうやって磨くのか?
そもそも”直感”とは何か?

僕はこのように考えています。

直感 = 失敗経験 × ワクワク × 美しさ

①失敗経験
直感は、これまでの上手くいかなかったこと、自分が不得意なこと、自分が嫌いなことを無意識に避けているなと感じます。
自分が得意なこと、自分が好きなこと、1番輝ける舞台を失敗経験と学びから選んでいます。
仮に、自分が不得意だったり嫌いだったりしても、それらへの対処法を得ているので乗り越えられる感覚があります。

②ワクワク
新しいこと、壮大なこと、困難なことを前にして、未知の可能性に心がオドる方向を選びたい。論理や合理ももちろん大切だけれど、自分の心に素直になれないと上手くいかないことが多いなと感じます。

③美しさ
選ぶことに対して、正義か悪かを基準にすると、人や立場によって変わってしまう。そして、必要以上に自分を縛りつけたり、他者を傷つけてしまったりしてしまう。
だから、その行為や選択が美しいかどうか、気品があるか否かで判断することが、影響力が大きければ大きいほど必要になってくるのではないでしょうか。

この3つ中で、自分がコントロールできる範囲の中で、意識的に取り組まなければ得ることができない要素は③美しさです。

茶道で美的感覚を磨く

そこで僕は美的感覚を養うため、茶道をはじめることにしました。
ビジネスに必要なマインドセットやホスピタリティを学ぶこともでき、起業家や経営者が趣味として茶道をおこなっていることもよくあります。
茶道から学べることについて、1つひとつ特徴を説明します。

①洗練された所作
茶道では、道具の扱い方、歩き方、座り方など1つひとつの動作が優雅で美しくあることが求められます。

②空間の美学
茶室のデザイン、掛け軸、花(茶花)、そして道具の選定はすべて、自然と調和する美しさを追求しています。
シンプルでありながら奥深い、無駄のない美的感覚を身につけることができます。
茶道において、空間全体が一つのアートであり、その中に身を置くことで、自然と美に対する感覚が鋭敏になります。

③季節感を捉える
季節感が重要で、使う道具や茶室の装飾、茶花などが四季に応じて変化します。
季節の移り変わりや自然の美しさに敏感になることで、美的感受性が磨かれます。
また、亭主はその時々に最適な道具や飾りを選ぶ即興性が求められるため、日常の中で美を見つけるセンスも向上します。

④高い精神性と調和
茶道では、精神的な集中や内面的な調和も大切にされます。
心を落ち着けて無心になることが、動作や空間の美しさを際立たせます。
この静寂と内面的な美しさを体感しながら、その瞬間ごとの美を追求することで、日常生活でも美を感じる力が高まります。

このように、茶道は総合芸術であり、美的感覚を養い、直感を磨くのに適しています。

そんなこんなで、はじめた茶道。
そして、茶道は僕の祖父も歩んだ道でした。

>>>次回へ続く


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