#10 ドイツ旅回想 サッカー編
ドイツ旅回想 Part3です。
今回はサッカー編ということで、ブンデスリーガ観戦した時のことを書いていきます!
念願の海外サッカー観戦
あっという間の90分間でした。
あの時の身体全部が震え立つような感覚は今でも残っています。
ブンデスリーガ2部に所属しており、ハンブルクを拠点にする、ハンブルガーSV(Hamburger SV)。
HSVは1982-83シーズンを最後に6回ブンデスリーガを優勝し、83年はヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ(現チャンピオンズリーグ)などを制した古豪。17-18シーズンはクラブ史上初の降格を経験した。ベッケンバウアー、ソンフンミン、高原直泰、酒井高徳など有名選手も輩出している名門クラブ。
開幕戦でしたがチケットを運良くゲットできて、ドイツ旅で1番のお楽しみでした。
街の心臓と血液
ドイツは、基本的に土日はお店が開いていません。休日は街へ出てもどこもシャッターが閉まっていて、旅人には少し物足りない2日間になります。
そんな街の雰囲気の中で、スタジアムの周辺には昼頃からファンがビールを片手に集っています。
試合時刻が近づくにつれて、東西南北から人流が起こり、渦を巻きながらスタジアムに呑み込まれます。
「スタジアムが街の心臓であり、サッカーが血液」というスポーツを起点にした街づくりが体現されていました。
スタジアム内は、もちろん満員の大歓声。
2部にも関わらず観客動員数57,000人という、日本のスポーツ観戦しか知らない僕は表記ミスかと疑ってしまう始末。
そして、初めて「ホーム戦」の脅威と意味を理解しました。
日本人は、感情を解放せよ。
では、どうやって日本でもこの空間を実現できるのか?
この答えは、スポーツにとどまる話ではないと思っています。
サッカーが血液として機能するには、1人ひとりが感情に素直になり、喜怒哀楽を全身で表現できる、それをCoolだと思う心を持つことが必要です。
目の前の瞬間に、一喜一憂しながら、努力と思わずに楽しもうとするのことが大切。
僕たちは、どうしても自分を差し置いて、他人からの目を気にしたり、周りに迷惑をかけないようにしたりしてしまう。
「自分の楽しみ」よりも、「他人への気遣い」を優先してしまう。
他人に対して、無関心無責任でいるはずなのに、同時に他人によって自分を締め付けている矛盾。
しかし、いつまで経っても知らない誰かの気を遣っていては、楽しく生きられない。
自分が全力で楽しむと、そこに便乗する人が現れ、喜怒哀楽のモメンタムが生まれる。
その結晶が、観客動員数57,000人の数値として定量化されているのだと思います。
感情を解放しよう。
今を、自分を、全身で表現しよう。
その積み重ねが、スポーツを変える。
>>>次回へ続く