年上の方々に教えるということ
私は国語講師として、カルチャースクールや公民館、図書館などでの生涯学習講座を多数担当しています。
39歳というのも、この業界では若手になります。
受講者さんはだいたい人生の大先輩です。
今週、あるカルチャーセンターの古典講座の最中に、1人の受講生さんがふと「私89歳なのよ」と話してくださいました。
その方は長く通ってくださっている方で、いつもお元気、ご本人の発話も、講座内容の聞き取りも問題なく、歩行の面もしっかりされている方なので、今回ご年齢をお聞きしてびっくりしました。
89歳にして、電車に乗って好きな講座に通い、溌剌としている。なんて素敵なのでしょう。
自分の講座が、その方にとって毎月1回の楽しみなイベントになっているというのは何とも光栄ななことだなぁと噛み締めました。
それにしても、89歳の大先輩に、年齢も若ければ、人生経験も乏しい私が、“先生”の立場として語るというのは、大変畏れ多く恐ろしいことです。
せめて、講座の内容に関して、もっともっと勉強しなくてはなぁ、と思います。
そして、私ばっかりが一方的に教えるのではなく、皆さんの知を発揮してもらいながら、私も学びながら講座を行いたいなと決意を新たにしました。
カルチャースクールや裕泉堂での講座にお越しの皆さま、ぜひ引き続き、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします!
いいなと思ったら応援しよう!
サポートは、書籍の購入、古典の本の自費出版に当てさせていただきます。