52-1.「不倫のトラウマとカップル療法」事例検討会
臨床心理iCommunity事例検討
臨床心理iCommunity事例検討会
注目本「著者」研修会
1. 事例検討会でトラウマ支援の最前線を学ぶ
臨床心理iNEXTでは、皆様からのアンケートに基づき、扱うテーマを決め、有料iCommunityメンバー(iNEXT有料会員で、かつiCommunityに登録している方)の会員制事例検討会としていく予定です。今回は、そのような会員制の事例検討会の実施前に、まずは2024年12月〜2024年1月にかけて多くの心理職の皆様にもご参加していただくオープン形式でiCommunityの事例検討会を実施します。
今年度後半は、心理職の重要テーマの1つとしてトラウマを取り上げ、研修会を通して学んでいただきました。それを受けて今年12月から来年1月にかけてはトラウマの心理支援の最前線として、事例検討会を通してトラウマの支援の実際を具体的に学ぶこととします。事例検討会は、多くの方が参加できるように夜7時30分〜9時30分に実施するものとしました。
今年12月から来年1月にかけて実施する3回の事例検討会シリーズでは、いずれもDSMやICDのPTSDや複雑性PTSDの診断で定義される“死に直面する”といった深刻で限定的な心的外傷体験ではなく、むしろ幅広く日常場面で起きるトラウマ体験を取り上げます。
トラウマ支援の事例検討会
2. 不倫のトラウマ支援の最前線を学ぶ
日常的なトラウマ体験でも、PTSDで起きるフラッシュバックや過覚醒、回避が生じます。また、複雑性PTSDで生じる「自己組織化の混乱」である感情制御困難」「否定的自己概念」「対人関係の混乱」は、むしろ日常的トラウマ反応では中心的問題となっており、事例の深刻化と複雑化の要因になっています。そのため、心理職にとっては、PTSDやトラウマの知識を持っていることが、相談事例を理解する上ではとても重要になってきます。
今回は家族療法やカップル療法を専門とする日下華奈子先生を講師に、不倫で生じるトラウマの問題の理解と解決に向けての支援をテーマとする事例検討会を実施します。不倫は、浮気、クラシックな表現では「不貞」という言葉で示される事態であり、カップルや夫婦の間では裏切り行為となります。信頼関係が損なわたことによる心的外傷体験となります。
私が日下先生にお願いしようと思ったのは2023年発行の精神療法第49巻6号※)の中で日下先生と中村伸一先生が「浮気を関係性のトラウマとの観点から再定義し、治療する」論文を執筆されていたからです。トラウマを軸とした非常に新鮮な問題の理解と支援が書かれており、とても参考になりました。今回は、日下先生に上記論文に書かれている事柄をお聞きしながら事例検討会に向けての準備をしていきたいと思います。
※)https://www.kongoshuppan.co.jp/book/b636233.html
3. 浮気で生じるカップルの危機とトラウマ
【下山】浮気で生じるカップルの危機の心理支援に関心を持たれた経緯を教えていただけますでしょうか。
【日下】もともと私はカップルセラピーや家族療法を中心に日々の臨床活動をやっています。クリニックや心理相談機関で仕事をしていると、最初の入り口として適応障害や不眠を訴えて来談されるケースであっても、実はお話を聞くと、配偶者やパートナーが不倫をしたとか、浮気をしたことをきっかけに、そのような症状を呈する方が結構多い印象をかつてから持っていました。実は、その背景にトラウマがあることが多いのです。
また、カップルセラピーを求められた夫婦が、浮気の経験をどう乗り越えたか、再構築したかというケースもあります。それで、1度しっかりと不倫、浮気、不貞と呼ばれる事態で起きる問題の治療や支援を体系化したいと前から思っており、私なりに調べたり勉強したりしました。
【下山】先生の論文では、浮気を「夫婦関係、パートナーまたはその人自身についての信頼体系を一時的に損なうトラウマ的な出来事と扱う」と定義されています。浮気を「信頼体系を一時的に損なうトラウマ」として理解したのは、いつ頃からでしょうか。
【日下】浮気や不倫では、信念体系がかなり崩壊するし、信頼感に重大な違反が生じることは当初からわかっていました。そして、その結果生じる症状がいかに混乱してるかをどのように理解するのか、どのようにしたら当事者の皆さんに援助が行き渡るかを考えました。色々と調べる中で、Baucom,D et al(2009)に辿り着き、そこに「浮気の問題で生じるトラウマ」のことが書かれており、なるほどと思いました※)。
※)https://www.amazon.com/Helping-Couples-Get-Past-Affair/dp/1609182391
4. 浮気で生じるカップルの危機とトラウマ
【下山】先生の精神療法誌の論文では、浮気発覚の事例で「フラッシュバックや感情調整の機能の不全」が生じると記載されており、私も確かにトラウマ反応だと思いました。しかし、PTSDや複雑性PTSDの診断の出来事基準には、浮気発覚によるトラウマ反応は当てはまらないことになります。
精神医学的なPTSD診断基準によって、逆に「信念体系や信頼感が壊される」トラウマ体験の重大性を見落としてしまう危険性があると思いますが、いかがでしょうか。その点で心理は、PTSDの診断と関係なく、浮気や不倫などにおけるトラウマ反応に注意していかなければいけないと思いましたが、どうでしょうか。
【日下】呈している症状は、急性のストレス障害的なものが多いです。ですが、信頼関係が崩壊し、信念体系や関係性がひっくり返るという状況が起きます。そのような中で何が起こっているかが分からず不眠などの症状だけで来院すると、それに合わせた薬が処方されます。ですが、薬が効かない場合は、トラウマの可能性があると思います。その際、トラウマについて、どのようなものかをきちんとお伝えします。そうすることで、最初の混乱期を乗り越える1歩になると思います。
【下山】その点で、このようなトラウマ反応の問題は、医療ではなく、心理支援の対象ですね。急性ストレス障害の視点での治療だけであると、適切なサポートができずに問題が長引いてしまい、新たな問題が生じますね。そして、薬物が追加されで副作用の問題も生じてしまいますね。
【日下】そのようなことが多く起きていると思います。
5. 浮気のトラウマの心理支援の3ステージ
【下山】実際の生活場面で起きているだけでなく、最近は、マスコミで有名人の不倫の問題などが毎日のように流れています。相手の不倫で離婚や離別に至った後に突然自殺する方もいらっしゃいました。そのような場合に、トラウマ反応の理解や問題解決の支援があれば、違っていただろうにと思います。
【日下】そうですね。トラウマ反応の場合、2次的、3次的に傷つく可能性もあります。例えば、 信頼できる他者に勇気を持って夫の浮気について話しても、「男の人はそういうものだから女の人は我慢しなさい」とか、「それはあなたにも問題があったのではないか」と言われる場合があります。このような場合に、2次的にも3次的にも傷つく方が多くいます。そのようなことも含めて、不倫や浮気という経験の影響は深刻であり、その問題の重大さを感じます。
【下山】そのようなトラウマ反応をどのようにサポートするかについては、前掲の日下先生と中村先生の論文で「浮気のカップルセラピーの流れ」が解説されており、それがとても参考になりました。3つのステージが紹介されていて、1つ目は「最初の危機を乗り越える」、2つ目は「浮気の経緯を理解する」、3つ目は「前に進む」となっていました。
6. 浮気のトラウマ支援の第1ステージ
【下山】最初の危機を乗り越える段階では「トラウマとフラッシュバックへの対応」となっており、この第1ステージが1番大変な時期ですね。フラッシュバックが起きて、さらに次々と2次的な問題が起きている段階だと思います。これについて少し説明いただけますでしょうか。
【日下】第1ステージは、本当に浮気を知ったとか、浮気が発覚した直後です。直後のものすごい混乱期だと思っていただけたらいいと思います。このダメージインパクトはものすごくて、一瞬にして今までの信念体系が180度ひっくり返るという出来事となります。トラウマ的な体験は、ここで引き起こされます。
当然浮気をされた側はそうなりますが、浮気をした側もかなり夫婦関係というものに混乱を来します。信頼から一気に不信に変わるので 、言動の一つひとつが不信を纏うようになります。恐怖や不安に陥り、何が起こっているのか分からなくなってしまう人もいます。感情と行動とを制御できない状態が、第1段階だと思っていただきたいです。
【下山】浮気や不倫では、信頼関係の崩壊により、トラウマの生じた状態が一気に起きることがあるのですね。相手への非難と対立が起きてくるだけでなく、フラッシュバックが生じ、感情的な混乱や行動の混乱が起きてくるわけですね。それは、もはや夫婦喧嘩というレベルではないかもしれませんね。
【日下】この時期は、何で浮気をしたのかという質問のオンパレードで、適切に答えられないと大きなダメージを受けます。夫婦関係においては、2人ともかなり混乱に陥っている状況が見て取れる時期です。
7. フラッシュバック対処の重要性
【下山】危機的な状況で、増々悪くなっていく可能性があり、ここの対処は重要ですね。
【日下】この段階では、不眠、動悸が止まらない、感情制御ができない等の、いわゆる急性ストレス障害的な理由で、クリニックや医療にかかるケースが多いです。この段階では、まず混乱を収めなければなりません。救急処置みたいなものが必要となります。トラウマの状態となった場合、少なくとも6ヶ月から12ヶ月はこの状態が続きます。
しかし、必ず和らいでいきます。まずは心理教育を行うことで、見通しをある程度つけて安心を得ていただきます。この状態がいつまで続くのか、なぜ浮気をしたのか?なぜ?どうして?といった激しいやり取りがいつまで続くのかということに対して、ご夫婦でかなり混乱状態であり、関係性は一層の緊張状態におかれます。そこで、「これは信頼感の崩壊から生じたトラウマ反応で、6ヶ月から少なくとも12ヶ月くらいは一般的には続くもの」という枠組みを設定していくことが大切です。それにより、少し落ち着き外在化できるようになります。
【下山】まさにトラウマ・インフォームド・ケアですね。
【日下】フラッシュバックもあるので、フラッシュバックが起きた時の対応もします。この段階では、具体的に日常の行動で起こりうることに対して、一緒に対処を考えていくことが先決になると思います。
【下山】それと関連して、芸能人や国会議員の不倫騒動がマスコミで取り上げられると、不倫や浮気の問題を抱えている人がフラッシュバックを起こすこともありますね。
【日下】はい、今はいろいろな情報が入ってきますので、それもフラッシュバックが起きやすいきっかけになります。関連する刺激がメディアやSNSから常にもたらされるわけです。そのため、かなり過酷なフラッシュバックが生じやすい状況が日常的に散らばっている状態でもあります。
【下山】このような難しい状況にある第1ステージにどのように対処するのかについては、事例検討会で具体的な話しを聞かせていただくことになりますね。どのようにして落ち着きを取り戻して第2ステージに進むかが課題ですね。
8. 浮気のトラウマ支援の第2ステージ
【下山】次の第2ステージは、「浮気の要因調査と理解」の段階ですね。少し落ち着いてきた段階でしょうか。浮気というものが、どういう理由で起きたのかを見ていく段階ですね。ここではどんなことが行われるのでしょうか。
【日下】相談に来られる方の浮気や不倫というのは、特定の誰かと長くというパターンもありますが、実はそれよりワンナイトラブとか、SNSで不特定多数の人と出会うという形の浮気や不倫が結構多い印象です。
【下山】出会い系なんかもありますしね。
【日下】今、SNSを通じた出会いや繋がり方が割と簡単にというところがあるので、浮気や不倫の入口やハードルは男女ともに低くなっていると思います。そんな中で、どういう時に自分は浮気や不倫をしたくなるのかということを考えます。そこには、個人の要因もありますし、夫婦関係が元気でないことや、いろいろな葛藤がベースにあるので、その要因をまず洗い出すことをします。
【下山】論文の中では、この第2ステージの課題として「浮気のトラウマ的な経験に意味を与えて理解を得る」ことや、「浮気が起きた理由について豊かで一貫性のあるナラティブを探求する」ことが挙げられていました。
9. 浮気や不倫の背後にある愛着の問題とナラティブ再構成
【日下】浮気の中には、愛着の問題だったり、対人面での情緒的な問題があったりすることもあります。実は、不倫や浮気をする側の方が、幼少期に対人面での傷つきやトラウマを抱えているというケースも多いですね。
【下山】不倫や浮気で生じるトラウマは、今起きている出来事ではありますが、そこには同時にご夫婦やカップルの関係性の歴史が関わっていますね。また、生育過程における愛着の問題などが関わってくることもあるのですね。
【日下】自立性の持ち方とかですね。あとは、衝動性のコントロールなど、その人の要因もありますので、そのあたりも一緒に見ながら、新しいナラティブに変換していくことが大事になってくると思います。
【下山】そのあたりが確認できないと、浮気が再び起きてしまうリスクというのが消せないわけですね。
【日下】第1ステージでは、ご本人や浮気をした方も一緒にコーピングに取り組む、つまり一緒にフラッシュバックに対応していきます。一緒にフラッシュバックに対応していくということで、少しずつ信頼感を構築していきます。そして、第2ステージは、ナラティブという共同作業がカップルセラピーでは求められます。
【下山】そういう意味では、第1段階は問題対処、第2段階ではナラティブが重要になっているわけですね。その中で、リスクをコントロールしてお互いの信頼性や親密性をどう取り戻していくかということは、なかなか難しいでしょうね。1度、信頼感を失っているわけですから。
【日下】すごく難しいので抵抗も生じやすいです。ナラティブを扱うときは、抵抗もかなりあるので、ドロップアウトを考えながら取り組みます。
10. カップル間でのセックスの問題の扱い方
【下山】この段階の具体的なやりとりについては、今回の事例検討会で扱っていただくことになると思います。今回の事例検討会は、半ば公開のものですので、実際の事例に基づいて構成していただいた架空事例でお話しいただくわけですけど、色々と学ぶことがありそうですね。
【日下】あとこの段階で扱うテーマとして、セクシャルの問題がありますね。性に関するそれぞれの価値観みたいなものもあります。社会の価値観、一般的な夫婦とはこういうものだという価値観、あとはそれぞれ夫婦の価値観みたいなものもあるので、かなり多様な性、つまり多様なセックスのあり方に触れることもこの段階ではあると思います。
【下山】浮気や不倫という場合、性的なセクシュアルなものと感情的なコミットメントがそこに関わっているということですね。信頼感や感情だけでなく、性的な関係、セックスの問題も扱うことになるということですね。
【日下】やはり、どうしても浮気や不倫はダメなものという括りがあります。ですが、ご夫婦が納得していれば、夫婦以外のパートナーがそれぞれいるという夫婦の形があってもいいのです。これは、オープンマリッジ的な考え方ですが、今は、治療上それを取り入れるご夫婦も多いです。
【下山】治療上という意味ですね。夫婦という考え方をまた変えて新しい形にするのですね。
【日下】その夫婦なりのです。
11. 浮気のトラウマ支援の第3ステージ
【下山】なるほど分かりました。そして第3ステージですね。これは「前進の段階」ということですが、どのようになるのでしょうか。
【日下】もうここまで来ると、ご夫婦がどのような方向性、簡単に言うと夫婦関係を続けるのか、続けるにしてもどんな夫婦関係でいくのか、または離婚するのかという形の具体的な方向性を決めていきます。このステージの課題は、不倫のナラティブを共有するにあたって、その意味を知り、自分たちにとってはこういうものだったと把握することです。
【下山】不倫を招いたリスクが、関係性の持ち方に深く、長く影響するのだとしたら、別々な方向に行く別離という選択もあるでしょう。そうなると、単純に壊れた信頼関係を戻して、やり直すということが唯一の目的ではないわけですね。
【日下】許すとは、「水に流す」とか「無かったことにする」ということではありません。事実を認め、その後どう付き合っていくかという方向性を選択することです。だから、それを本当に許すという形をとったとして、それぞれのカップルによってその中身は全然違うと思います。
【下山】なるほど、夫婦やカップルが、単純に「よりを戻すのか、あるいは別れるのか」というものではないのですね。オープンに他の人と関係しながら夫婦関係を維持するといったあり方も含めて、いろいろな選択肢から関係のあり方を選んでいくのですね。
【日下】従来の夫婦関係のあり方には捉われずに選択をする方々も結構多くいます。
12. 関係性のケースフォーミュレーション
【下山】そういう意味では、そこに例えば子どもがいたりすると、これまた複雑になっていくでしょうね。
【日下】お子さんの年齢が、ある程度高ければ大丈夫な部分もあります。しかし、まだ手のかかる小さいお子さんがいる場合は、結構複雑になってきます。
【下山】この論文の中で、第3ステージに関して言うならば、第2ステージで浮気が発生した理由について新たなナラティブを獲得し、浮気のケースフォーミュレーションを共有する。その後、今後についてのケースフォーミュレーションを行うということも関わってくるのですね。
【日下】そこは、やはり「関係性のケースフォーミュレーション」ですね。
【下山】それは、とても新鮮な考え方ですね。ケースフォーミュレーションとしてみていく、そこにはカップルの関係性の悪循環が見えてきますね。つまり、不倫や浮気というと、ゴシップ的な印象を受けがちですが、実際にはそこにとても重要な関係性の悪循環が起きているわけですね。ケースフォーミュレーションを通して、信頼感やトラウマとった問題の本質と向き合うことになりますね。
【日下】事例発表では、第1ステージの内容が、比較的多くなるかと思います。第1ステージにおける経験が最も具体的な内容になると思います。皆さんの臨床上でもおそらく出会う事例だと思います。その時に、トラウマの視点を持っていただくことがすごく大事で、次のアクションをどうするかにつながります。次の介入をどうするかはとても大事なことですので、その辺も含めて詳しくご提示できるケース発表にすることを考えています。
13. 参加者へのメッセージ
【下山】最近、いろいろなケースにおいて、トラウマの視点がとても重要であると、益々思うようになっています。不安症などの診断がついていても、実は1次的にはトラウマ反応があり、2次的な問題として精神症状が出ているケースが多くみられます。その構造に気づかないでいると、適切な支援ができないどころか、誤った介入をしてしまうことになります。いくら薬物療法をしても改善しないということも生じます。カップル、夫婦、家族の問題においてもトラウマが重要な要因であることことは多くの心理職が知るべきことだと思います。
【日下】ぜひこの機会に皆さんに知っていただけたらありがたいなと思います。今回発表する事例(創作事例)は、不倫や浮気に関連したものですが、突拍子もないケースではありません。皆さんが急性のストレス障害の症状など、何かしらの形でお会いすることがあるケースだと思います。
家族や夫婦の中で、誰かが重大な裏切りを経験して、そこからトラウマの症状を呈してきます。ですから、皆さんにとってそんなに遠い事例ではないと思います。あとは、関係性の中でそれをどう扱っていくのか、ケースの中でやはりトラウマをどう扱うのかということを見ていただけたらと思っています。
【下山】そこの中には日下先生のご専門のカップル療法や家族療法的な視点と方法が入ってくるということですか。
【日下】ケースフォーミュレーションや認知行動療法もそうですが、家族の関係性を扱う上では大事なフェアネスといった、家族関係を理解し、援助する上で大切になる倫理的な概念もみたいなものも併せてお話しできればと思います。
■記事校正 by 田嶋志保(臨床心理iNEXT 研究員)
■デザイン by 原田優(臨床心理iNEXT 研究員)
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