採用担当者が考える中途採用の成功について

画像1

ITベンチャー企業の人事採用担当として、主にITエンジニアの採用業務をしています。前職では、同じくIT企業の企画営業職、ディレクター、フロントエンジニアとして多数のプロジェクトに関わってきました。

1年間で面接を実施した人数は600名以上、採用人数28名
IT業界以外にも異業種の人事業務を副業として行い、採用代行として一次面接代行として、延べ1,000名以上の求職者とお会いして、面接を実施しています。

これまでの経験を通して、どんな方が面接選考を突破し内定を獲得できるのか紹介していきたいと思います。※個人の主観も多いです…

書類選考が進まない              

面接の前に書類選考で落ちてしまう。そんな方もいると思います。
人事担当者として履歴書や職務経歴書のどんなところを気にしながら見ているのか今日からでも取り組める方法を紹介していきます。

証明写真について

費用は掛かります。でも証明写真専門のスタジオで撮影することをお勧めします。第一印象が9割を占めるといわる通り。姿勢や表情など視覚から入る情報は大切です。ネクタイが曲がっている、表情が暗い、猫背など表面的な情報からも「大雑把」なのかな、など
マイナスな印象を与えてしまいます。
  
文字量

これまでの経歴や携わった業務をアピールするために、こと細かく記載する方も多いですが読み手からすると、そこまで読み込めません。
職務経歴書で今までの経験のアピールポイントを要約し、何が得意で何が出来るのか纏めることが大切です。できれば文字数は少なくすることを意識しましょう。

また営業職などは実績(数字) 1年間の売上実績と利益、達成率などを提示しましょう。事務職など数値で表現し難い場合でも、業務効率や工数削減の実績など、数字で表せることは多々あります。
  

フォント

手書きの履歴書以外にPCで履歴書を作成する際に使用するフォントも大切です。証明写真と同様に文字からの印象もあります。
応募する業種や職種によって、フォントも変えるみましょう。
例えば

・金融業など、厳格なイメージがある企業には「明朝系」のフォント
・小売業の販売職など軟らかいイメージには「丸ゴシック」などのフォント
  
文字から与える印象で人事担当者へ与えるイメージも変化します。
                   

何故、進まないのか振り返ってみましょう

応募書類は改善したけど、選考が上手くいかない。そんな時は過去を振り返ってみましょう。書類選考が進まない主な要因として以下が考えられます。

応募職種や業界は過去に経験しているか

中途採用の場合、多くの企業は即戦力を望みます。なので過去に経験しているのかが大切です。異業種、多職種の場合、対象業務に携わるために取り組んでいることはピーアールしましょう。
特にITエンジニアを目指す未経験者の場合、国家資格や民間のベンダー資格取得を目指しましょう。

同業、同職種の場合、離職理由がポイントとなるケースが多々あります。

よくある理由として、「スキルアップがしたかった」「やりたいことが実現できると考えました」などあります。しかし、企業側は転職者に対して、個人に成長より企業成長にどこまで経験を活かせるのかが気になります。
企業側へのメリットとなる事柄を意識して、今までの経験が何に活かせるのかを記載しましょう。

書類選考が上手く進み、面接選考で落ちてしまう。ここでも企業側のメリットを意識してみましょう。

採用ページや求人広告などから、求める人物がしっかりイメージできてますか。特に管理職などマネジメントを求める企業の場合、今までのマネジメント経験、対象年齢層、成果実績、何を意識して日々メンバー達と向き合ったきたのか。など

企業の状況によっても求められるスキルは違います。

スタートアップなど、ベンチャー企業の場合はメンバーの目標達成に自身のプレイングとして成果を求められます。ある程度企業が成長しているとメンバーからの意見や新しい領域開拓など、アイディアやメンバーを引っ張っていけるマネジメント経験など求められるケースもあります。

多くを語らない

実績紹介や携わった業務の紹介に注力してしてしまい、気付いたら終始自身の話で終わったケースなどありませんか。
自身のアピールも勿論必要です。ただ、自慢話で終わってしまうケースが多いので過去の経験が応募企業に何に活かせると考えます。など企業側へのメリット提示を意識しましょう。

結論:企業側を意識した応募が一番の近道。

転職が当たり前になり、何処も人材不足と言われていますが、自身のスキルや経験はどの企業でも通じると過信せず、応募する企業に何が活かせるのか
企業側のメリットは何か考えみることが、遠回りの様で一番近道です。
 
職に就くことを目標に設定してしまうと自己のアピールに終わってしまう方が多々います。しかし、企業側は入社後の戦力として期待していることを念頭に置き、経験とスキルを活かせること入社したなら、具体的なメリット提示を心掛けてみましょう。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?