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師匠を偲んで(一周忌)
今日は私の学部時代の指導教官であった三谷先生の命日です。もう一年経ちますか…。
コロナということで、直接お会いする機会がなかったというのも、今に至るまで現実感がない理由だと思います。ご蔵書の整理のお手伝いのためにご自宅まで伺い、仏壇にも手を合わせたのですが、未だにどうも…。
私が知らせを受け取ったのは2日後の19日夜だったと思いますが、去年の1月はちょうど博論の本審査を目前に控えていた時期で、ご逝去の知らせを見て頭が真っ白になったような記憶があります。結局どうにかなりましたが、今考えても、急遽副査に入ってくださったN先生には感謝しかありません。
私の方ですが、学位取得後、その博論を南原繁賞にちゃっかり応募しており、なんと受賞してしまいました。
【第13回東京大学南原繁記念出版賞発表】
— 東京大学出版会 (@UT_Press) December 19, 2022
2022年12月6日の東京大学出版会理事会において、第13回東京大学南原繁記念出版賞が以下の1点に決定しました。
●大山祐亮(福州外語外貿学院外国語学院専任講師)
『共通スラヴ語――印欧祖語からスラヴ語派に至るまでの音韻・形態法の通時的変化の研究』
た、たまげた…。
この度、拙論を南原繁記念出版賞にご選定頂きました。正直に申し上げまして、信じられないという驚きの方が先に来ています。名誉ある賞を頂けること、論文の出版機会を頂けることを大変嬉しく思います。
— 大山祐亮(Yūsuke ŌYAMA) (@Yusuke_OYAMA_) December 19, 2022
なお、応募時には講師だったのですが、中国渡航直前に学校の体制が変わり、今は准教授です。 https://t.co/vTg5Of5FTz
先生がご存命だったら喜んで下さったでしょうか。周りの先生方はそう仰ってくれましたし、実は自分でもそうじゃないかと思うのですが、だったら直接ご報告したかったなあ、せめてあと一年あれば、と思わざるを得ません。あと一年あれば、博士号授与にも間に合ったし、受賞の報告もできたし、准教授になった報告もできたし、と考えると、尚更残念でなりません。それにつけても、先生は私には甘かったなあ。私が研究者を続けることが私なりの最大の供養だと思いますので、今後も頑張ります。