命の意味
白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は 昇っていく
何もおそれない そして舞い上がる
空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも 若すぎたと
ただ思うだけ けれどしあわせ
空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
~荒井由実「ひこうき雲」より~
この歌を聞くたび、教え子の死に
思いを馳せるわけである。
「先生のみているアフリカの
空をみたい」
日本よりメッセージを頂いた
のである。
だから自らの活動を記録した
動画を送ろうとしたのである。
せっかくの機会だからと、
1日かけて編集し直したあと、
投函したのである。
そして、DVDの到着は、
教え子の通夜の日だった
のである。
あの1日が余計だったのである。
そう思い込んだのである。
だから、命とは何か。
人はなぜ生まれ、なぜ死ぬのか。
命の意味を問い続けてきたのである。
自ら直面した出来事の意味を
知りたい。
そして、自らの罪悪感を
払拭したい。
だから、命というものを、
人生の仕組みを追究してきた
わけである。
そして、「命の選択は、神の領域で
ある」という、この一点にたどり着いたわけである。
ようやっと教え子の死を素直に
受け入れることができたのである。
実に15年の年月が必要だったわけで
ある。
このような巡りあわせが多々あるから、 自ずと、本質とか、根本に、目が
向くのである。
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