変態の歴史
変態とは、形や状態を変えることを
いう。動物で、幼生から成体になる
過程で形態を変えること、例えば、
おたまじゃくしが、カエルに、芋虫が、さなぎになり、チョウになることなどをいう。
人間もまた、変態するのである。
人間は、生きるステージが変わる時、決してあり得ない、想定外の出来事に出くわすのである。
これまでの形態では決して生きることができない。そのような状況に置かれるのである。
だから、サナギのように、自らを
閉ざすこととなる。
これまでのしがらみを断ち切り、
一人引きこもるような時間を
過ごすこととなる。
そうやって、しかるべきタイミングで、カエルや蝶になる準備に入るのである。
このようにして小さな変態を繰り返し、人間は、本来の自分に気づいて
ゆくのである。
この変態の歴史が、人生なので
ある。