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世界を変える仕事

「一眼は遠く歴史の彼方を、
そして一眼は脚下の実践へ」
~森信三~

世界を変える仕事をやりたい。
異国の地でボランティアをして、
強く感じたことである。

いわゆる志しというモノである。

ただ、世界を変える仕事とは
いったい何なのか?
これが皆目見当がつかなかった
わけである。

だから、ただ目の前のことに
没頭するしかなかったのである。

そして、自らが向きあうべき
足元の実践とは、
家族関係の修復であり、
改善であった。

世界を変えるという
壮大な仕事をしたいのに、
家族問題という極めてプライベートな問題に、悩み苦しんでいたというわけである。

しかし、家族に向き合い、
気づいたことがある。

それは、家族から、これまで
沢山の愛情を与えられていることを当然のことと考えている
自分の姿である。

そして、自ら与えることは惜しみ、
相手からは、多くを与えられることを望んでいる自分の姿である。

家族を鏡として、
ありのままの自分を、
絶対に見たくない自分の姿を
みてしまったわけである。

しかし、家族という存在は、
そんなどうしようもない、
愚かな自分に対しても、
相も変わらず、心配や
励ましをしてくれるのである。

そんな家族から自分に
注がれてきた無償の愛に
気づいてしまったのである。

人生というものは、
家族から与えられた愛に
気づけば気づくほど、
大きく動いてゆくのである。

なぜならば、心が愛で
満たされてゆくと、
心の奥底にあった恐れの感情が、
表層に浮かび上がって
くるからである。

愛に気づき、愛ある人と
なったゆえに、人生が、
嵐の中に突入してゆくのである。

そしてまた気づくわけである。

両親をはじめ、
家族やご先祖の無償の愛に
気づくのである。

嵐が凪になった時には、
愛に気づくために、逆境が、
現れたのだと感じたのである。

ここに至り、自らの志を
思い出したわけである。

世界を変える仕事とは、
自分を変える仕事のことである。

世界を平和にする仕事とは、
自らの家庭を平和にする
仕事のことである。

その実現のためには、
自らの心を愛で満たすことが、
大事なのである。

だから、自らに与えられた
愛の数々を思い出す必要がある
わけである。

自らの家系と家族を
整えるという足元の実践は、
世界を変える仕事につながって
いたということである。

自分が変われば、世界が変わる。

自分が世界であり、世界が
自分だからである。

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