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自分を引き離す

人生は、経験することが、大事となるのである。

良い感情であれ、悪い感情であれ、
自分自身を味わい尽くすこと。
これを経験することに、意味がある
わけである。

しかし、ここで、自分自身を引き離すということもまた、大事となるので
ある。

自らの感情から、自分を引き離すことをできないと、自らの感情にとどまり、そこに、執着してしまうことに
なってしまうからである。

だからまず、自らの経験、感情を、
自分の中に十分にとことん染み込ま
せることが大事なのである。

とことん染み込ませるということは、自らの経験を時間をかけて咀嚼し、
それがなぜ生じたのか、そして、
そこからの学びに、気づくこと
なのである。

つまり、その感情を経験をした
本当の意味。これに気づくことなのである。

自らの経験した感情。たとえば、
悲しみが怖い、痛みが怖い、傷つくのが怖い。

そういう感情にしり込みして
いるうちは、自分を引き離すことは
できないのである。

そういった感情に、あえて、
自分を投げ込む。頭からどーんと
飛び込んでしまう。

そうすることで、その感情を
頭の先から爪先まで、十分にくまなく経験することができるのである。

そうやってどっぷり最悪の経験に
浸かることで、はじめて、痛みとは
何か。愛とは何かがわかる。
悲しみとは何かがわかるのである

そして、ようやっと「自分はこの感情を経験した。その感情のなんたるかがわかった。今度はしばらくそこから離れることが必要だ」と言えるようになるのである。

寂しさもまた同様である。

寂しさとの同居の時期は終わった。
もう寂しさは怖くない。寂しさは、
脇にどけて、他の感情を味わう経験をしよう。これが、自分を引き離すということである。

自分を引き離すことができれば、
人生においてさまざまな自分を
経験することができるのである。

この自分を引き離すことが
できるか否かの鍵が、両親の愛に
気づくことであり、先祖の愛に気づくことである。

すなわち、家族愛に気づくこと。
これが、何よりも大事となるわけで
ある。

本当の自分を生きるとは、
自らの中にある喜怒哀楽にとことん
浸り、またそこから自らを切り離す。

そのような生き方を習慣とする人の
人生を意味するわけである。

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