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晴れのち曇り、ときどき雨


7/21(日)

お母さんと2人でふわふわのかき氷を食べに行ったり、お気に入りのパン屋さんでベーグルをどっさり買ったりした。
来年も一緒に食べたいなあという呟きが耳に入って、今日がまた特別な日になった。ソフトクリームみたいにおいしそうな雲が浮かんでいた、夏の日。
こういう風に、お母さんと2人でお出かけしてまったり過ごすお休みが好き。いつも2人で、「いいお休みだったね」と言い合ってる。

これからも、毎日に楽しみを少しずつ詰め込んで過ごそうね。

🍑



8/4(日)

私の住む街にもついに夏が来た。暑くて、職場で子どもたちと遊んでいるとたくさん汗をかく。

仕事や資格勉強に向き合って、私の毎日を生き続けることにちょっぴり疲れている。
最近は特に忙しさが続いていて、資格試験が近づいてきているのに思うように勉強時間が確保できていない焦りも相待って、燃え尽き症候群みたいだ。

子ども達といる時にはぼーっとなんてできないし、頭も体も使う。職場での人間関係、みんなが心地よく働くにはどうしたらいいんだろう。私は最近きちんとアサーティブな対話ができている?
明日から5連勤だと思うと、憂鬱な気持ちはずっと心に居座り続けて、いなくなってはくれない。息が詰まりそう。どこか遠くへ旅に出たい。ぐるぐると、やるべきこと、不安なことを考えすぎてしまう自分が嫌いだ。


8/9(金)

明日からの6日間は、東京で過ごす私の短い夏休み。この楽しみな予定があったから、なんとか生きてこれた。大好き達と会う予定を沢山入れてしまったけれど、休むことも忘れずに楽しめたらいいな。
安心する彼の隣で、何も気にせずぐっすり眠りたい。


8/10〜15

東京で過ごした最後の日、彼の家を発つ前にスマホのメモに書き留めた気持ちを、ここにも残しておこうと思う。 


懐かしさがいっぱいの高島平で

私たち、まるでアンとダイアナみたいだね。
住んでる場所や仕事、生き方、昔のように一緒ではなくなった。けれど、心の奥深くでお互いを大切に思う気持ちに変わりはないことがすぐにわかって、一緒にいると穏やかな時間が流れるような、そんな感じ。

次の約束ができて嬉しい。ずっと先だけれど、私たちはおばあちゃんになってもこうやって美味しいものを食べながらお話ししている気がする。

おいしいパン屋さんに連れてってくれた



ワクワクを探した吉祥寺

暑さを忘れて、カメラを持って、心ときめくもの達に出逢いに行ったね。
騒がしい喫茶店で、私たち2人にしかできない家族のことを語り合った。相棒とこういう時間を過ごすことがずっと昔から大好きで、どうしようもない。
日常から少し離れたところから、不思議と今の私の毎日を愛おしく思えた。


相棒が撮る写真が大好き




古本と美味しいものがひしめく街、神保町

大学生ぶりに、私のお気に入りの街を散策。

学生時代に何度も巡った場所も、誰かと一緒だと新しい発見があって楽しいね。あなたには珍しく、仕事やお金についてぐるぐると不安な眼差しで考えていたように思って。考え方の違いがあることを尊重したいから、簡単に言葉を伝えることはできなかった。

彼女が見つけたお店は全部素敵で、ほっぺたが落ちそうなくらい美味しかったな。
幸せなお休みになったよ、ありがとう。



彼と同じ家に帰る6日間は

今日は彼の仕事終わりにデートをした。
離れた場所に住んでいる私たちは、お互いが休みの日に会うことが圧倒的に多いから、とても新鮮で嬉しい気持ち。彼の日常に入り込んだみたい。ずっとこれが続けばいいのにな。スーツ姿の彼は本当にかっこよくて、ずっと見ていられそうだった。


クレーンゲームでふわふわのカービィをゲットして、気になっていたミスドの新作を買って、ガチャガチャを回してお家に帰った。ソファでくっつきながら映画を見て、一緒に眠る。
彼が愛おしくて、2人で暮らす毎日が待ち遠しいなと思う。一緒の家に帰ること、帰ったら彼が待っていてくれること。それだけで毎日がとても鮮やかになるんだよ。


最後の日、仕事に行く彼を見送った後に涙がこぼれた。これからまたお互いの日常に戻らなければいけないことを思うと、心が耐えきれなかった。
一緒にしたこと全部、本当に楽しかったね。
牧場に行った1日ドライブデートも、池袋で好きなものを共有し合った日も、夜に二郎ラーメンを一緒に作った時間も。
彼が東京で頑張って生きているから、私も何とか自分の毎日に向き合おうと思える。




8/16(木)

短い夏休みが終わって、また仕事が始まった。
リフレッシュできたらからまた頑張れるかなと思っていたけれど、全然そんなことなくて、なんとか1日乗り切った。

思い返せば、最近は仕事でもプライベートでも、常に誰かと一緒にいて、ひとりの時間があまりなかった。
当然、何気ないひと言でもやっとすることや、それを押し殺す瞬間もある。人と繋がることって、お互いの分かり合えなさや違いに気づくことでもあるよなあと思う。


8/18(日)

おばあちゃんが、鉢植えのお花をプレゼントしてくれた。赤、黄色、ピンク…色とりどりの小さな花がポツポツ咲いて集まっている。部屋を出てすぐの踊り廊下に飾ったから、朝起きるたびに元気をもらう存在になった。


お風呂でぼーっと考えていて気づいたんだけれど、私が花が好きなのはおばあちゃんの影響かもしれない。昔から生花が好きで、よく花と一緒にいるおばあちゃんを見てきた。家の中には常に花が飾られていたし、小学生の頃は学校のクラブで数多ある中から「生花クラブ」を選んだ。

社会人になっておばあちゃんと再び一緒に暮らし始めた当初、意見がすれ違うことや衝突することが多かった。生きてきた時代も背景も違う2人だったからね。
でも、1年以上経った今、お互いにとって心地の良い距離感で楽しく暮らせていると思う。それが心から嬉しい。
11月はおばあちゃんの誕生日だから、手紙をあげて、大好物のアップルパイを手作りしてプレゼントしようと目論んでいる。


8/19(月)

今日は仕事で難しいなと思う出来事があって、言葉の暴力について、大学生振りにまた考え始めた。

子供から言葉の暴力を受ける時、もちろん私の心は傷つく。けれど、表面上の言葉だけでなく、どうしてその言葉を人に伝えるのか、背景を考えることの重要性を忘れないようにしたい。
「死ね」という言葉は一見相手を傷つけるために表出されているように見えるけれど、子どもによっては様々な意味を含んでいて、気持ちを伝える大切な手段でもあるのだと感じる。

けれど、その上で、私が言葉によって傷ついたという事実を蔑ろにしてはダメだと思っていて。

そんなことを考えていると、大学時代にNPO法人のインターンで出会った子供たちの顔が浮かんでくる。
みんな、不器用だけど一生懸命に言葉を伝えてくれる子達だった。元気にしてるかな。
支援者としてあなた達の人生の一小節を一緒に生きられたこと、ずっと忘れないよ。
東京に引っ越したらまた会いに行かなくちゃ。

8/20(火)


夏休み終盤、もうそろそろ学校が始まる時期。
子どもたちはいろいろな感情を胸に秘めて時間を過ごしているなと思う。
話を聞いて受け止めること。ここはあなたの居場所で、私はあなたの味方だよ。一緒に考えていこう。と伝えること。それしかできないけれど、それってきっと大きいことだよね、と思う。

私の仕事は福祉分野で、常に支援者と被支援者の関係性がある。けれど、子どもたちと同じ時を過ごす中であたたかいものを沢山貰っているなと思うし、それはひとりの人間として受け取ってるものなんだと思う。

ある子どもが、「ここは僕のオアシスだ」と伝えてくれた。私はまさしくそういう仕事がしたかったんだよ、と思って頬が緩んだ。


8/22(木)

ずっと昔から病院が嫌いだ。大人になったら病院なんて全然平気になるかなと思ってたけれど、独特の匂いと緊張する瞬間にはいつまで経っても慣れない。

病院の中でも、とある科に私はトラウマを持っている。いなくなったと思ったらふっと顔を出す苦しみと共に生きていくことを、まだ全然受け入れられていない。

今日はその科のクリニックへ、検診で行ってきた。ずっと行かなければならないことは分かっていたのだけれど、怖くて先延ばしにしてしまっていた。
けれど、前日の夜には彼が電話で気持ちを聞いてくれたし、当日もLINEで応援してくれた。離れた場所にいるのに、心はずっとそばにいてくれて救われたよ。

問診票を書いて呼ばれるのを待っている間、トラウマが蘇ってきて泣きそうになったり、緊張でお腹が痛くなったりした。この空間にいることにじわじわ心が苦しめられて、消えてしまいたくなった。

先生はハキハキしたおばあちゃんで、ずっと話しかけてくれていたから検査中も気が紛れたし、「この人になら任せられるかも」と思えた。

検査結果を聞くのは本当に怖いし、異常がある可能性が高いことも覚悟している。あとで手のひらを見たら、爪でぎゅっと力を込めた時の跡が赤く残っていた。


いろいろ心配はあるけれど、今日、私は自分のトラウマと向き合って一歩を踏み出することができた。


8/23(金)

心がキャパオーバーしそうになっている。

資格試験の勉強どうやって進めよう。ちゃんと自分で決めた科目だけでも受かって次に繋げられるかな。
こないだした検査、異常があったらどうしよう。もし治療が必要だとしても、治すことができる、そう分かってはいるのに心が追いつかない。不安で泣き出してしまいそう。

仕事も、9月に入るとまた難しい業務が増えるからぐっと忙しくなる。試験前で勉強にも追われる私に乗り切れるんだろうか。

もうすぐ、大学時代のバイトで出会った同期と後輩たちが私の住む街に遊びに来てくれたり、LAから飛行機に乗って日本にやって来る友達と再会したり、楽しみな予定も沢山あるんだけどな。


一日中部屋にこもって、何もしないで眠るみたいなお休みがほしい。それでも仕事に行けば時間はあっという間に過ぎていくし、何とか一日乗り切れてしまう。金曜ロードショーでトトロをお母さんと一緒に見たら、なんだか元気が出た。ジブリって不思議。

そのあと少しだけ勉強をして、ぐっすり眠った。


8/31〜9/1

久しぶりの土日休み。
せっかくの土日だけれど、ひとりで資格勉強に当てようと思っていたら、彼から「会いに行っていい?一緒に勉強する」と連絡が来た。
通知を見た瞬間に嬉しくてたまらなくなって、その日の仕事はよく頑張れた。

台風がのろのろと西日本を観光していたから、無事に会えるか心配だったけれど、特急電車は定刻通りに彼を私の住む街へと運んでくれた。

4年以上も一緒にいるから、大体のことをやり尽くしたと思ってた。けれどよく思い返したら、勉強デートってあまりしたことがなかったね。
お互いの勉強内容を教えあったり、なぜか彼が私の受ける試験問題にチャレンジしたりして、新鮮で楽しい時間だったな。
勉強の隙間時間には、2人とも大好きなラーメンを食べに行ったり、彼が最近はまっているクレーンゲームをしたりもした。ちゃっかり勉強以外の楽しいこともできて、私の日常の中に彼がいることが嬉しい。


帰り際、改札を通ってからも、私が見えなくなるギリギリまで大きく手を振ってくれていた。


この恋はスクープされないし、私たちのことなんてきっと誰も知らない。それでも、私にとってこの恋は変わらず大切なものであり続けるんだよ。
彼にとっても、ずっとそうでありますように。



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