ヨガ900時間ティーチャートレーニング ー Day 15

8月18日(火)

私のヨガとの出会いは10年程前の1回目のインド駐在の時で、一緒に暮らしていた当時の妻にシヴァナンダヨガを勧められ、近所の教室に通っていました。当時は結構仕事のストレスを感じていて、ヨガのクラスはそのストレスを忘れられるひと時でした。年末年始の休みを使って南インドMaduraiにあるシヴァナンダヨガアシュラムに2週間のヨガヴァケーションに行ったりもしました。各アーサナの間に挟むリラクゼーションと最後のリラクゼーションが特に気持ちよくてやっていましたが、ヨガ哲学とか生活の中でのヨガとかにはそこまで関心をもっていませんでした。ヨガ哲学の本を数冊読んだりはしましたが、あくまでも減量とストレス発散のためのエクササイズというのが、当時の私にとってのヨガでした。

本日の学び

・Asanas

Matsyasana, Paryankasana, Bhujangasana, Shalabhasana

これまで他の教室でやっていたのと名前は同じでも形が違うアーサナがいくつかあります。例えばMatsyasanaは足を延ばした状態で頭頂を床に触れる形ではなく、足をPadmasanaの形に組んだ状態で膝が床から離れないようにしながら後頭部を床に下ろしていくやり方です。全然できませんでした。要練習です。


・AVAV

AVAVのバランスの崩れが病気につながる。

Ahar - Sattvicな食事をとる。加工されていない新鮮な果物、野菜、穀物等。火を通して調理したのち2時間以内に食べきるのが理想。作り置きして冷蔵庫に入れておいて温めて食べるのは良くない。

実際に栄養素が失われていくのかどうかはわかりませんが、調理から時間が経つと食物からPrana(エネルギー)が失われる、というのが理由です。この点、実際の生活での利便性を考えると実践するのは難しそうですが、先生からのアドバイスはずばり「シンプルクッキング」ということで簡単な料理にすればその都度つくるのも大変ではなくなるということでした。朝食を果物にするとかは簡単ですし、ストレスのない範囲で実践します。

Vihar - 睡眠、リラックス、楽しみ(recreation)。リラックスは5分程度の意識的なリラクゼーション(座って目を閉じる等)を日中に2回とることから始めると良い。recreationは毎日1時間程の趣味の時間を取ること。受動的なものよりも能動的なものが良い。例えば音楽であれば聴く(受動的)よりも弾く(能動的)。

Achar - 日々のルーティーン、規律。Dharma(duty, righteousness - 他人のために尽くすこと)を行うためには、まず自分のことをケアする必要がある。

Vichar - 考え方。ポジティブな考え方をする。そのために自分がどのように考える傾向にあるのかに気が付くようにする。また考えや気持ちは呼吸に現れるので、呼吸に意識を向けるとよい。一番有効なのは神やハイヤーリアリティと呼ばれるものに対するFaith(信仰)を持つこと。練習方法として、毎日10個その日あった感謝する出来事をノートに書きだすと良い。


・Yoga Sutra

1.12 Abyasa vairagyabhyam tannirodha

マインドの制御はAbyasaとVairagyaによって可能となる。

Abyasa(忍耐、継続的な練習)

Vairagya(執着しないこと、無頓着)

Abyasaは長い期間(生涯)、毎日同じ場所と時間で、献身的に(機械的ではなく)行うもの。

ただしAbyasaだけだと、それがAbyasaそのものへの執着、自分はすごいというエゴを生じさせることがあるため、Vairagyaと合わせて練習することが大切。

Vairagyaはsenses, desires, mind, cravingの順番に制御できるようになる。


1.23 Iswara pranidhanad va

マインドの制御は”又は”Iswaraによって可能。

Iswara - purusha vishesha, good, higher reality

va - or(又は)とあるのは、AbyasaとVairagyaがヨガの本筋だけれど、Iswaraという抜け道もあるよということ。Yoga Sutraの背景にあるSamkya(サンキャ哲学)にはIswaraやGodという概念は無い。でも神に身をゆだねる(surrender)と結果的に献身的になり執着を手放すことになるのでAbyasaとVairagyaを追求するよりも簡単に早くヨガの目的(マインドの制御)にたどり着ける。

Iswara、Godとつながる方法はOM(オム)を唱えること。余談でNASAによると太陽の音がOMと聞こえる、ヒマラヤにOM Parvatという山があって山からOMの音が聞こえるということらしい。

より簡単で早い道と言われれば、この道を選ぶしかないですよね。でもこれまで神とか信仰とか考えたこともなかったからなー。higher realityとか自然とかって考えると素直にしっくりくるかも。