投資信託の原点 ~40年間の歩み~
投資信託って今は当たり前のように買っていますが、
みなさん、昔がどうだったか知ってますか?
ネット証券の台頭に代表されるように、最近では、手軽に投資を始める方法として人気が高まっていますが、40年前の投資信託事情を知ると、驚くことがたくさんあります。
今回は、投資信託の過去と現在、そして日本のトレンドについて見ていきましょう。
40年前の投資信託事情
40年前のアメリカーー。
どんな様子だったか、見てみましょう。
40年前、投資信託はまだ一般的ではなく、1984年には約12%の家庭が投資信託を所有していました。そして、家計の金融資産の中で占める割合は2%未満。(対比として、今のアメリカの個人金融資産の5割ほどが株式等)
投資家が投資信託を購入する方法は、ブローカーを通じて購入するか、ファンド会社に直接連絡して資料を請求し、郵送で購入するというものでした。当時は、ファンドの運用者や運用方針が不明確で、投資家にとって、誰が実際に運用しているのかさえも、知る由もありませんでした。
また、投資の選択肢は限られており、900程度のファンドが存在しましたが、その多くは政府債券ファンドや大型株ファンドに集中していました。インデックスファンドは少数しかなく、手数料も現在より高かったみたいです。
今はどうなった?
40年先送りして、
今はどんな状況でしょうか。
現在の投資信託業界には、1万以上の投資信託とETFが登録されており、130種類以上の投資カテゴリーが存在します。手数料も大幅に低下しており、株式系だと手数料は0.3%未満が普通。特に、ETFの成長がコストの低下や取引の透明性向上に寄与しています。
インデックスファンドの普及も進み、パッシブ運用のファンドが全体の資産の半分以上を占めるようになりました。これにより、投資家は簡単に分散投資が可能になっています。アクティブ運用ファンドでも、マネージメントの質が向上し、大きなリスクを取る運用は減少しました。
さらに、ポートフォリオを自分で構築したくない投資家には、ターゲットデートファンドなどの選択肢が増えており、これらのファンドは幅広い資産クラスへの分散投資と自動的な資産配分調整を提供し、手間をかけずに多様なポートフォリオを構築できるようになっています。
日本でも同じようなことが言える
これまでアメリカの話でしたが、
日本においても、投資信託界隈でいいトレンドがあり、
それは、私たち投資家も恩恵を受けています。
わかりやすい例でいうと、商品ラインアップ。
直近、インド株やベトナム株など新興国市場に投資する新しいインデックス型商品も登場していますよね。各社の商品でバトっているので、コスト競争が働き信託報酬も下落方向。
さらに、これまで新NISAで国債は買えなかったのが、オモシロい裏技を使って購入できるようになり、海外への分散投資がしやすくなっています。
情報の透明性、という観点でいうと
投資信託の隠れコストが徐々に透明化されてきています。
これらの変化は、投資家にとっての選択肢を増やし、より広範な資産形成の機会を与えてくれますよね!
「選択」という課題
ただ、いいことだけじゃありません。
選択肢が増えると、それだけ決断が難しくなることもあります。特に、リスクの高い、質の低い投資商品!
そして、特に情報が溢れる現代では、正しい情報を選び出す力が求められますよね。そのためには、
この3つの力を身につけることで、多様な選択肢の中から、自分にとって最適な投資信託を選び出すことができるようになるでしょう。
私たちは、何も販売もしていないですし、インセンティブ等とは無縁なので、消費者目線で色々書ける、という中立的な立場が好きで、いつもnoteを綴っていたりします。
🏃♂️ 行動に移そう
投資信託の歴史を振り返ると、40年前と現在では大きな違いがあります。
選択肢が増えた一方で、慎重な選択が求められるようになりました。これからの資産形成において、情報収集と見極めの力を養い、自分に合った投資を行うことが大切です。投資は長期的な視点で行うことが成功のカギです。
皆さんも、しっかりと選択肢を見極めて、賢い投資家を目指しましょう!
※本記事はMorningstarの記事を基に執筆しています
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