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暴落時に「リスク許容度超えてしまった」。これ間違いってわかる?

「売っちゃいけない」と頭ではわかっていても、
いざ暴落が目の前に迫ると、
どうして多くの人はどうしても売ってしまうのでしょうか?

「私は大丈夫」ーー
そう思っていても、実際にその瞬間が来ると、冷静さを保つのは容易ではありません。今回は、8月7日に実際発生した投資家の行動をデータで見ながら、「リスク許容度超えてしまった」に関する間違いに迫ります

皆さんは、見抜けましたか?


実はみんな売ってしまったという実情

今月の頭、歴史的な暴落が起きましたね。
皆さんは、どう反応しましたか?
そして、どう行動しましたか?

あえて「反応」と「行動」を分けてみる必要があるのがミソです。

なぜかというと、投資信託界隈では異常な動きが見られたから
今年、どれくらいの資金が投資信託に流入・流出したか、QUICK社データをお借りしました。一目瞭然、8月7日に一気にお金が外に流れています。一気に売られてしまったことを示しています。

このブログを読んでくださっている皆さんであれば、今回の下落で売っていない方も多いかと思いますが、世の中は「新NISA最高!30%も資産増えた!」というお祭りモードの真っ只中、大きな刺激をくらい、多くの方は損切りをしたのがニュースになりましたよね。




買った当初の初心はウソ!?

インデックス投資信託を買った当初、
皆さんは何を考えましたか?

多くの人は「長期で持ち続けるつもりだ」と決意を固めていたはず。「長期×分散×積立」なんてのも心のどこかにあったかもしれません。もちろん 異なるとがった投資方針の方も中にはいると思いますが、少数派のはず。

ただ暴落する資産を目の当たりにすると、実情としては、違いました。以下がファンド別の資金流出ランキングです。

多くのインデックスファンド(=赤色)が大量に売却され、その影響がデータとしてもはっきりと現れています。特にeMAXIS SlimシリーズやSBI・V・S&P500インデックス・ファンドなど、普段は安定して資金が流入しているファンドですら、大量の資金流出が発生しました。この現象は、一時的な市場の変動に過敏に反応してしまう人々が、普段は冷静に見える市場でも、いざというときには感情に流されてしまうことを示しています。

当初の心がまえがウソだったのか…?


そうとは限りません。
市場が暴落すると、その初心を忘れてしまい、思わず売ってしまうことがある… それが人間なんです。それは今回に限らず、歴史が証明しています。アクティブ型がインデックス型に勝てないのもそこにあります。

これこそが、正常な心理状態と、暴落時の心理状態が全く異なることの証拠です。「私は大丈夫」と思い込むのは危険であり、いざというときには感情が先行してしまう。データからも明らかであるように、暴落時には多くの人がパニック売りをしてしまい、結果として後悔することになります。




「暴落でリスク許容度超えてしまった」は根本的に間違い

さて、タイトルの答え合わせです。
先日、SNSで以下のようなコメントを見かけました。

「今回の暴落でリスク許容度を超えてしまった、考え直さなきゃ」

これは間違いです。
リスク許容度の考え方が根本的に違って解釈されています。

市場が下落したとき、株価が下がり、現金や債券を含む、ポートフォリオ全体に占める株式の割合も減少するため、リスクが高くなることはあり得ません。つまり、リスクが高くなったのではなく、むしろその逆で、本来のリスク許容度を超えていたことに気付かされただけなのです。

ただこのコメントにもプラスの側面もあります。
それは「考え直さなきゃ」ということ。
この事実を理解しておくことが、
暴落時にも冷静に対応するための第一歩です。




下がっても売らなくてもよくしよう

今回の市場の暴落を目の前にして、ぜひ「心の声」に耳を傾けてみてください。これがあなたの「反応」です。

これでリスク許容度の改めての評価をしてみてください。
不安が少しでも芽生えたのであれば、リスク許容度を超えている。ポートフォリオを見直す時です。


「買ったら売るな、売るなら買うな」
「Just Keep Buying」

この投資の名言聞いたことありますか?

これは何を意味するかというと、長期的な視点を持って投資を続ける、と言っているだけではありません。この言葉に隠れているもう一つのメッセージは、「下がっても売らなくてもよいレベルで株を持とう」「下がっても買い続けられるレベルで株を持とう」ということを言っています。

これがあなたの冷静な判断による
正しい「行動」に繋がるということです。



🏃‍♂️ 行動に移そう

先日の記事でも書きましたが、自分の「反応」をまずは素直に思い返してください。それがA~Cのどれかに当てはまるはずです。

それに応じて「行動」をしましょう。
あくまでも、冷静に。

これからも市場の波に流されず、自分自身の投資戦略を見つめ直し、冷静に対応していきましょう。


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