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ストレッチは効果がない?
ストレッチを研究している方の動画がありました。
この前編をSNSで上げたところ、コメントを頂いたので、
脳神経トレーニングの視点でストレッチ&可動性について書きます。
子どもの頃からなんとなく体が柔らかい方がパフォーマンスが高い、
怪我をしにくいと言われていたような気がします。
自分は硬い方でしたが、自分より柔らかい人のパフォーマンスが低かったり、怪我ばっかりしてたり…
本当にそうなのか?疑問に思ってました。
高校生くらいからスポーツ・身体に関することを調べだしたような気はしますが、調べると…
ストレッチをした方が良い!
ストレッチをすると悪い!
当時はネットより書籍が中心でした。
一見すると相反する情報があり、筋トレ同様どっち?
と思ってました。
プレーヤーだけでなく、指導者になってから(10年以上)も、
体が硬いけど、足が速く、怪我をしにくい選手。
体が柔らかいけど、足が遅く、怪我ばっかりする選手。
などなど、たくさん見てきました。
自身も念入りにやっていた時期もあり、可動域は広がったと思いますが、パフォーマンスに何か変化があったかというと全く感じませんでした。
これだけやって得られるリターンがほとんどない。
コスパが悪いと感じて知らないうちに辞めてました…
この動画では、ストレッチで筋肉が柔らかくなるという研究が出たのが、
2008年とのことです。
自分はもう社会人でした。
学生時代、良いといっていた指導者は何のためにやらせていたのか…笑
出演されている先生の認識ですので、もっと前にある可能性はありますが。
一つの結果としては、
◾️ふくらはぎを5分ストレッチすると柔らかくなる。
◾️腱(アキレス腱)は変化なし。
これを自分の体で考えると…
一箇所5分×左右×5箇所(例:ふくらはぎ、もも前、もも裏、体幹の前後、体幹の横)=50分
左右同時に実施できるところをやってもまあまあ…
率直な感想、
「柔らかさを目的にストレッチすると相当時間がかかる…」
また、動画のコメント欄を見ていると、反対意見が多くてびっくりしました。
疲労軽減に効果はない。
筋肉はさほど柔らかくはならない。
ダイエットに効果はない。
などなどに対して。
この先生は、研究結果をもとに、〇〇の目的にはストレッチはあまり効果的ではないという説明をされているだけだと感じます…
が、反対意見は
「実際やってきたから、ストレッチは良い!」
「〇〇選手(有名スポーツ選手)もやってるからいい!」
といった感じです。
反論になってないですが…笑
正直いうと自分はどっちでもいいです。
全員がパフォーマンスを上げるために生きている訳でもありませんし、
気持ち良いという感覚が得られればそれはそれで良いかと。
脳神経の視点で見ると、ストレッチ(パートナーストレッチ含め)などの受動的に可動性を上げても、あまりスポーツなどのパフォーマンスには効果的ではないと思われます。
自分で能動的に動かす方が圧倒的に『働く神経の数』が多い!
感覚的にも理解できると思います。
脳からすると、ストレッチも一つの刺激(筋肉が伸ばされている感覚)です。
ストレッチの刺激が良い人と悪い人がいます。
体育系だと習うと思いますが、個別性の法則です。
多すぎると脳は脅威を感じます。
コーチとしてパフォーマンスアップ、疲労軽減などには効果がないと考えているので、選手に強制的にやらせることはありません。
逆に選手がやっていても止めません。
自分も凝ったなと感じる時は自然と伸ばしていると思います。
その時は気持ち良いです😁
また、さほどパフォーマンスが下がらないと考えています。
やりすぎは別で…
効果的でなくても、やりたい人はやればいいし。
もしかすると目的としている以外で、何らかしらの効果があるかもしれないし。
ただ、人に何かを伝える立場(コーチ)として、
「自分が良かったから!」
「〇〇選手がやってるから!」
あなたもやりなさいはできるだけ無いようにしてきました。
そのために、研究結果は大事だと思っています。
自分はある程度の方向性を決める上で、こういった研究結果を参考にしています。
限られたトレーニング時間の中で、何でもかんでも取り入れるのは難しいです。
優先順位を決める上でも効果的だと思っています。
「みんながやっているから正しい」
では、中世の魔女狩りとさほど変わらないと思っています。
そもそもですが、
「なぜ可動域を広げたいか?」
が最も重要です。
サイドボレーをする、ハイキックをするなど。
何かの課題を達成するために、
可動域を広げる。
↓
その可動域を広める手段が
ストレッチ。
ストレッチ以外でも目的を達成できれば良い話です。
以前コメントいただいて、気づいたのが、
「可動性を重要視していない」
という解釈をされているということです。
スポーツパフォーマンスを高めるために、
可動性は非常に重要視しています。
その手段として
「ストレッチはあまり効果的ではない」
という発信でしたが、誤解されていたようです。
実際、選手にも「能動的な可動性を獲得する」ため、
モーターコントロールなど行います。
受動的、能動的でだいぶ変わります。
教育、学習、子どもの成長と同じで(^^ゞ