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仮説の立て方って意外にわからないよね
こんにちは。たいぞーです。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
自粛で相変わらず、外に出ていません。こんなにも外にでなかったのは人生で初めてかもしれません。そんな今日も会社から課題がありまして、その中に「CMを見せられてその仮説立てなさい」といったことがありました。その時にまず仮説って何かなと思ったのです。意外と知っていて、しっかり説明できる人は少ないのではないでしょうか。そんな今回は仮説の大切さ、仮説の作り方について話していこうと思います。
・仮説思考って何?
「仮説を立てるのが大事だ。」「仮説を立てて検証までがビジネスだ」とかよく言われているが、そもそも仮説思考を理解している人は少ないのではないだろうか。仮説思考はビックワードの一つ。人それぞれ捉え方が違うと思う。そこでまず仮説思考とは何かを簡単に説明する。
仮説思考とは「起こった現象」と「法則(ルール、当たり前)」からでた「よって」のを出すことだ。例えば、現象として、「現在、市場が縮小している」。法則としては、「市場が縮小すれば、売上が落ちる」。よって、以上の現象と法則から売上は落ちるだろうたいう仮説ができる。このように現象と法則を先に見つけ出し、よってで繋ぐ。これが仮説思考なのだ。
・仮説の立て方① 演繹法
まずは、演繹法(えんえきほう)だ。これは、先程の例のような1番シンプルでかつ基本的な仮説の立て方だ。現象と法則からよってで導き出す方法である。1番シンプルだが、一つの現象と法則から仮説は一個しかできないため効率は悪いかもしれない。だが、基本なのでしっかりと覚えておくべきだと思う。
・仮説の立て方② 帰納法
次は帰納法(きのうほう)だ。これは、法則がなく、現象だけで仮説を立てる方法だ。分かりやすく例をだすと、例えば、「商品Aの広告を出したら売上が上がった」という事象Aと「商品Bの広告に出したら売上が上がった」という事象Bと「商品Cの広告を出したら売上が上がった」という事象Cがあったとする。以上3つの現象から、よって「広告を売ったら売上が上がる」という仮説できる。
つまり、複数の現象から共通点を見つけ、「よって」で導き出す方法なのだ。使う場面としては先程の演繹法より効率的なため多いと思う。ぜひ、試して欲しい。
・仮説の立て方③ ロジック法
これは勝手に僕が、作ったのだがまず何個か事象を出し「なぜ?」「なんで?」と横にラテラルに広げ、その後に「〜ということは?」と縦に深く掘って仮説を作る方法だ。
わかりにくいと思うので、実際に例を出して考えて行こうと思う。例えば、「さけるグミ」のCMをご覧ください(なんかURLが貼れなかったのでYouTubeで「さけるグミ CM 2017」と検索して1番上に出てくる小澤さんと伊藤さんのCMです)。
このCMを見て僕は、こんな感じのフレームワークになった。
このCMのターゲット顧客の仮説は?
小澤征悦演じるダンディチックな人と伊藤梨沙子演じる彼女の服装とCM内の音源の違いから「長いさけるグミ」の贅沢感を表現している。なぜ、贅沢感を出しているのかというと、多くの人は憧れに自然と目がいってしまう習性を持っているからだ。憧れとは、自分の日常とはかけ離れた非日常的なこと。そして憧れに目がいってしまうと言うことは、心の中で自分もその憧れを体験してみたい、共有したいと思っている。つまり、仮説としては普段とは違った非日常的な贅沢感という憧れを体験したい、気軽に味わいたいと思っている人がターゲットになっていることだと思う。
・このCMのねらいの仮説
伊藤梨沙子演じる彼女は、普段から気がつかず、長いものに魅力を感じている。そのため小澤征悦演じるダンディチックな人が持っていた「長くさけるグミ」に魅力を感じていた。長い方に魅力を感じると、短い方が魅力的に見えなくなってしまう。つまり、短い方から長い方にシフトチェンジをしようと見せ、新規顧客を呼び込もうといった狙いがあるだろう。
また、贅沢感を出していることから以前の普通の「さけるグミ」よりも味、サイズともにグレードアップしていることを表現している。つまり、仮説としては、普通の「さけるグミ」も一緒に買って「長いさけるグミ」と比較して食べて欲しいといった「さけるグミ」「長いさけるグミ」の両方に購買意欲を持たせようといった狙いがあるのではないか。
こういった感じになる。3つの仮説の出し方の中では1番具体的だと思う。僕もこれであっているのかはわからない。だが、仮説なのであってるもくそもない。なので、とりあえず僕はこのロジック法で仮説を出す方法を結構勧めている。ぜひ。