inase_okazaki

創業約100年の有限会社稲垣石材店4代目、稲垣遼太です。 石の都、愛知県岡崎市にて ⁡「石の価値をすべての人に届ける」 ⁡ことを目指し、石の器をはじめ、⁡様々な石を加工し石の価値を伝える品を製作⁡しております。 ⁡ 完全予約制のギャラリー、「石室寿山」はDM・電話にて予約受付⁡

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創業約100年の有限会社稲垣石材店4代目、稲垣遼太です。 石の都、愛知県岡崎市にて ⁡「石の価値をすべての人に届ける」 ⁡ことを目指し、石の器をはじめ、⁡様々な石を加工し石の価値を伝える品を製作⁡しております。 ⁡ 完全予約制のギャラリー、「石室寿山」はDM・電話にて予約受付⁡

最近の記事

鞍馬石

鞍馬石は、京都市左京区鞍馬本町周辺で古くから採掘される銘石。 最大の特徴は、茶褐色に色付いたゴツゴツした皮肌。写真からも分かる通り、中身は白っぽい色ですが、石に含まれる鉄分が水分や空気と反応し、茶褐色に変色します。 その侘び寂び感あふれる見た目も相まって、庭石、飛石、沓脱石として使用されることも多く、日本独特の石として人気が高い石となっています。 弊社で扱う鞍馬石は、いわゆる本鞍馬石と呼ばれるもので、山梨県で採れる甲州鞍馬石とはそもそもの採掘場所が異なります。弊社の2代目の頃

    • インパラブルー

      インパラブルーとは、南アフリカを産地とする高級石材の1つ。黒っぽい石目の所々に、ブルーチップ(青色の結晶)が散りばめられているのが特徴です。光の当たり方によってサファイアのような青々とした輝きを見せることから石材業界では「宝石」と呼ばれ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。 吸水率が0.034%と低く、艶や硬さ、耐久性にも優れているため、墓石としての利用が最も多いです。中でも、洋型墓石やデザイン墓石への利用に注目が高まっています。 とはいえ、インパラブルーは産出量が少ないので他

      • ブルーパール

        ブルーパールとは、霞石閃長岩(ラルビカイト)と呼ばれる、石英を含まない深成岩の1種。ノルウェー王国の南部に位置するヴェストフォル県ラルビックを産地とし、同じ地域で採掘される御影石のエメラルドパールと同様の岩石です。 黒い地色の中に青や青緑色の長石が入っており、まるで宝石のような美しい輝きを見せるのが特徴。この長石はパール結晶と呼ばれ、光を反射することでキラキラと輝きます。見る角度によって光の色が変わり、さまざまな表情を見せてくれるのも大きな魅力です。 また、ブルーパールは貝殻

        • 伊予青石

          伊予青石とは、愛媛県を産地とする緑泥片岩のこと。今からおよそ2〜1.5億年前のジュラ紀中ごろに誕生したと言われている、長い歴史を持つ石です。緑泥が海底深くに堆積し、マグマの熱や圧力によって変成作用を受けて形成されました。 その名の通り、青・青緑系の爽やかな色合いが特徴。古くから石組や石碑、飛石、沓脱石などに幅広く利用されているほか、大洲城の石垣にも利用されています。白の筋模様が味わい深く、和の空間や静寂な雰囲気を作り出すのにぴったりです。 伊予青石は海から産出される海石と、山

          黒御影石

          黒御影石(くろみかげいし)とは、鉄やマグネシウムなどの有色鉱物を多く含む閃緑岩や斑レイ岩のこと。長石や石英の含有量が少なく、高級感のある黒い色が特徴です。 鉄分の含有量が多ければ多いほど色は黒くなり、比重や硬度も高くなります。主に、インドやアフリカ、スウェーデンなどを産地としており、日本で目にする黒御影石のほとんどが外国から輸入されている品です。 黒御影石と一口に言っても、ファイングレーやベルファーストブラック、ジンバブエブラック、インパラブラックなど種類はさまざま。種類によ

          ノルウェージャンローズ

          ノルウェージャンローズとは、ノルウェー王国の中央部に位置するヌールラン県のファウスケ市を産地とする大理石の1つ。その名の通り、地色が淡いピンク色となっており、まるでバラを思わせるような上品な色合いが魅力です。 主に、壁や床、洗面台、テーブルの天板といった内装材・装飾素材として自宅やオフィス、商業施設などに広く利用されています。ノルウェージャンローズを取り入れることで、メルヘンチックな雰囲気や高級感を演出することが可能です。 ノルウェージャンローズは淡いピンク色をベースに白や緑

          ノルウェージャンローズ

          ビアンコカラーラ(白大理石)

          ビアンコカラーラとは、イタリア北部に位置するトスカーナ州カッラーラを産地とする大理石の1つ。 古くから建築材や彫刻材として広く利用されており、1501〜1504年にかけて制作されたミケランジェロのダビデ像にも用いられていることで有名です。 ビアンコカラーラの「ビアンコ」とはイタリア語で「白」を意味し、現在も白大理石の代表格として各国から人気を集めています。白大理石と一口に言っても、色味や柄の表情が1つひとつ異なり、何種類かにグレード分けされているのが特徴です。 日本で最も利用

          ビアンコカラーラ(白大理石)

          下浦石

          下浦石とは、熊本県の天草地域を産地とする砂岩のこと。海底に溜まった砂の層が、長い年月を重ねて1つの塊となったものです。石質が柔らかく、加工しやすいのが大きな特徴。柔らかな曲線を必要とする彫像などに適しています。 また、マットな質感で滑りにくいといった性質もあり、その特徴を生かして古くから敷石や貼石として利用されてきました。天草市の下浦町では、江戸時代に「下浦石工」と呼ばれる高度な技術を持った職人が誕生し、現代に至るまで数々の下浦石を使用した作品が作られています。 代表的な作品

          笏谷石

          笏谷石(しゃくだにいし)とは、およそ1700万年前の火山活動によって生成され、継体天皇が1500年前に発見したとされる石材のこと。主に福井県福井市の足羽山周辺で発掘され、その中でも足羽山北西山麓にある笏谷地区の石質が優れていたことから「笏谷石」と呼ばれるようになりました。 大きな特徴は、他の石に比べて石質が柔らかい点や青緑色の爽やかな見た目。水に濡れるとより青みが増して深い青色へと変化するため、別名「青石」や「越前青石」とも言われています。 笏谷石が利用されるようになったのは