黒御影石
黒御影石(くろみかげいし)とは、鉄やマグネシウムなどの有色鉱物を多く含む閃緑岩や斑レイ岩のこと。長石や石英の含有量が少なく、高級感のある黒い色が特徴です。
鉄分の含有量が多ければ多いほど色は黒くなり、比重や硬度も高くなります。主に、インドやアフリカ、スウェーデンなどを産地としており、日本で目にする黒御影石のほとんどが外国から輸入されている品です。
黒御影石と一口に言っても、ファイングレーやベルファーストブラック、ジンバブエブラック、インパラブラックなど種類はさまざま。種類によって比重や硬度の高さが異なるほか、灰色や茶色などの粒が混ざり合っているものもあります。
その中でも世界最高峰と言われる黒御影石が、スウェーデン産の「ファイングレー」。比重や硬度が高く、他の黒御影石に比べて品質・色合いともに最上級とされています。
硬質な黒御影石は耐水性が高いのも特徴の1つ。住宅の建築材としてだけでなく、墓石や家具などの利用にも適しているため、黒御影石の需要は増えています。加工に手間がかかるのは難点ですが、磨けば磨くほどきれいな艶が出るのは大きな魅力です。