【読書感想文・夢をかなえるゾウ0(水野敬也 著)】夢の見つけ方:自分の快適領域を全方位で把握する
夢をかなえるゾウの最新刊ゼロをAudibleで聴きました!
今回のテーマは「夢の見つけ方」。
夢を持っていない主人公が、上司からパワハラされ落ち込んでいる時にガネーシャに会い、夢を見つけることを課題をこなしながら学んでいく、という内容です。
本書にもありますが、すでに夢がある人でもとても役に立つ内容と思いました。なぜなら、課題の内容に「自分自身に目を向ける」ものが多かったからです。一部を取り上げると。
自分の夢は揺るがないほど決まっている、という人でも、この課題でやっていなかったことをこなすことで、そこからさらにアレンジされ素晴らしい夢になる可能性がります。
自分的には、本書で快適領域(コンフォートゾーン)に関する概念が少し変わりました。
以前は、快適領域は「自分の好きなこと・もの、やってみたいこと」などの集合で、勉強などで自己成長することで「拡大するもの」と思っていました。だから、嫌いだったり苦手なこと・ものに対しては、その中に入っていないと思っていました。
しかし、本書を読んで、「嫌いなこと・ものも快適領域の一部」と認識しました。具体的には、自分はネガティブ思考から入る性格だと思っており、そんなところを直したいと思っていましたが、「ネガティブ思考になること自体が自分の傾向であり、それが自分にとって快適領域だから」と思うようになりました。
そう思うことで変われたことがあります。もっと「自分のありのままを受け入れれられる」ようになりました。こう思うことが自分にとって自然、快適なんだな、という感覚です。そう思うと、ネガティブ思考になっている自分に対してネガティブな反応をしなくなり、「あ〜また思っちゃってるな」というくらいになれます。
さらに、快適領域は拡大するだけではなく、「変形する」ことも認識できました。新しい体験によって好きなことが変わったり、嫌いなことがそうでなくなったりすることで、快適領域の形が変化するのです。例えば、先ほどのネガティブ思考がある程度ポジティブ思考寄りになっている場合(実際そうなっていると思いますが)、自分の快適領域は少しずつ変わっているのです。だけど一時的に極端なネガティブに戻ってしまう時もあります。そんな時は、新しい快適領域に対して「領域外」に入り込んでいるわけなので、あ〜もどらないとな、となるわけです。
自分の好き・嫌いを含めた全方位の快適領域がわかると、自然と、どっち方向に快適領域を広げたいか?快適領域をどんな形にしたいか?の方向性わかってきます。これが「夢」とか「ビジョン」とか言われているものなのかなと思いました。
そしてそれは、一人でなすものではなく、助け合って達成されるものであると思いました。本書と前作までの主人公の違いは、今回の主人公は(人の顔色を伺う部分が最初先行していましたが)最初から人への慈しみの心があったことです。最終的には、他人だではなく、自分に対しても慈しむこと、これが根幹だな、と思った次第です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。