見出し画像

講義ノートのとりかた2:理系科目ではとにかく問題と答えを書いておく(How to Become a Straight-A Student (Cal Newport著)より)

How to Become a Straight-A student (Cal Newport 著)」ですが、2回目を読んでいます。

前回に続き「講義ノートのとりかた」ついてですが、今回は「理系科目」についてです。これについては、文系とは異なり、

手書き

が基本です。なぜかというと、複雑な式などを素早く書く必要があるからです。

しかし、全て書くと腱鞘炎になるようなクラスもあるので、書く優先順位を決めて、講義の内容を把握したり、試験で出題される傾向について目星をつける必要があります。本書で紹介されている優先順位は

  1. 問題文と答え

  2. 理解できないところ

  3. サンプル問題の解答例

  4. 注釈入れ

です。

まず1番目「問題と答え」についてですが、これは、式導出とかもこれに入ります。例えば、三角関数の加法定理について学んでいる場合、問題は「sin(a+b)=?」みたいなことになり、答えは「sin a cos b + cos a sin b」となります。この導出過程が説明され、板書についていけなくなったら、とりあえず「答えを先に書く」ということです。

次に、板書を進めていく上で、理解できないところが出てくると思います。そこを次の優先順位に持ってきて、その部分だけ書いておく。そうすると、ここで理解できていないな、後で振り返ろうとなります。

講義では、公式の導出があれば、それを用いた例題を解くことが多いですよね。そういう問題は、定期試験に出題される確率も高いし、基礎的な問題でも、提起試験に出題される応用問題を解くのに必須な要素です。ですので、この例題の解答例を記録することが、3番目の優先順位です。個人的には、この問題例に対しての優先順位1および2を適用して、制限された時間の中で、答え、理解できないところを明確にしておく、ことを意識すると焦らないと思いました。

最後に注釈です。講義によって板書が少なく、時間が余る時もあるでしょう。そういう時は、より理解を深めるために、板書に対して自分なりの注釈を入れることが推奨されています。例えば、式導出の際、板書段階で頭では理解しているものに対し注釈を入れることで、講義後でも記憶しておくことが可能です。

このように、理系科目は板書をノートに書き込むことが多いですが、文系科目と基本的には同じで、「問題文と答え」で講義の大枠をつかみ、その詳細をエビデンスとして書き留める、という優先順位になろうかと思います。


個人的には、iPadなどで電子的にノートを取ったりもしてみましたが、今のとろ、「手書きは紙」がまだしっくりきています。ただ、今度お話しする「資料をまとめる」という作業に関しては、EvernoteやOneNoteなどを用いるとかなり効率が良いだろうと思っており、これに電子ペンを使った書き込み機能を応用することで、資料の整理がグッと高効率になるような気がしています。まだ始められていませんが、ちょっとずつノート術についても修正していこうと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集