前世体験できるかな②
前回と同じ動画でリトライしてみた。
前回からは1週間程度なので、クールタイムとしては少し日が浅いと思うけども、やってみたくなったので気にせずやることにした。
前世体験するまでの流れや手法に関わる詳細は前回に書いてあるので割愛。
体験
「あなたは今どんな靴を履いてますか?」と聞かれる。今回はあっさり浮かんだ。何かの動物の骸骨がふんだんに使用された足袋風の靴だった。骸骨部分の表面には薄っすらと苔が蒸していて、オーガニックな質感だった。不衛生な感じやダークな雰囲気は一切ない。視点は一人称。
「どんな服を来ていますか?」と聞かれる。これは前回同様すぐに浮かんでこなくてぼんやりしていたけど、不思議と肩から袖までは一瞬で浮かんだ。絹と和紙が混合されたような白い布地の振り袖になっていて、所々臙脂色のラインが丁寧な編み込みによって目立つ。手が込んだ上質な服。平たくいうと、巫女さんの格好に近い。全体感としては、その振り袖のイメージ通りの上半身で、同じ素材感の袴のような装いになっている。下半身は巫女さんのような緋袴ではなく、武士が甲冑を着用するときに履くようなもので、色は黒とグレーの中間みたいな装いだった。ただ、素材感としてはもっとカジュアルダウンされていて、戦う為の服装というよりはストレッチが効いていて普段着として動きやすそうな質感になっている。上半身とは一見アンバランスな組み合わせに見えるが、不思議と質素で違和感のないコーディネートだと思う。この辺からは視点はずっと三人称。
「あなたの性別は分かりますか?」と聞かれる。女性だった。色白な肌に、綺麗な黒髪のロングヘアを赤い組紐で一本結わえてポニーテールにしてる。目は二重でまつげも長く、如何にも正統派清楚系美女という感じ。背丈は165cmくらい。口数の少ない穏やかな美人。歳は自分と変わらないくらいで、26歳とかそれくらいだと思う。
「あなたの名前はなんですか?」と聞かれる。灯(あかり)という名前だった。
「あなたは今どんな場所に居ますか?」と聞かれる。少し時間がかかったけど、宇宙のような藍色のぼんやりした空間から少しずつ自然と景色が変わっていき、気づけば大きな竹林の中に居た。現実で置き換えると京都の嵐山にかなり似ている。
「あなたは一人ですか複数人で居ますか?」と聞かれる。一人だったけど、自分より低い目線にぼんやり誰か一人隣にいるような気がする。でもハッキリとは見えないし、それ以上情報も入ってこない。ただ、一人で立っている自分はすごく寂しそうで憂いを帯びた表情をしていた。
「あなたにとって重要な局面に移動します、どんな情景が思い浮かびますか?」と聞かれる。190cm近い長身のマッチョなイケメンと縁側で楽しそうに会話している様子だった。天気の良い温かい季節の昼間に冷たいお茶を飲みながら穏やかに談笑している。さっきの憂いを帯びた表情からは想像もできないくらい幸せそうな顔をしている。きっと二人は夫婦なのだと思う。少なくとも自分がこの極上イケメンに惚れ込んでいるのがすぐに分かった。極上イケメンは紺色の甚兵衛を着ていて、とても穏やかな性格をしている。例えるなら、『俺は全てを【パリイ】する 〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜』の主人公のような優男くんという感じ。二人が何を話しているかまでは分からなかったが、この極上イケメンが鍛冶屋をやっていることはなんとなく雰囲気で分かった。当の自分は何を生業にしてるかどこでこの極上イケメンと巡り合ったのかさっぱりだったが、この極上イケメンにかなり尽くしているのだろうという雰囲気だった。
「その情景から何か重要な教訓を学びます、それはなんですか?」と聞かれる。前回のようにサクッと思い浮かばなかった。でもやはり印象に残ったのは、一人で居た時の自分と極上イケメンと過ごしていた時の自分の表情の違いだった。情景としては描かれなかったけど、きっと何かがきっかけで別れてしまったのだと思う。死別なのかどうかまでは分からない。ただ、仲が悪くなったとかではないように思う。極上イケメンに対して何かをやり残した未練のようなものを強く感じているというのがあの憂いを帯びた表情の理由として一番自然に思う。愛に満たされて幸せだった頃からの落差で喪失感に苛まれているような感じだった。
ここで迎えが来る。「あなたにとって導きの者が現れます。どんな姿をしていますか?」と聞かれる。白くて長い顎髭を生やした老人だった。一番有名なMBTI診断サイトのINFJのアイコンみたいな感じ。穏やかでとても聡明そうな雰囲気の老人だった。居るだけで心が安らぐような感覚になる。
「その者はなにか大事な教訓を授けてくれます。なんと言ってますか?」と聞かれる。その老人はニコニコしてるがちっとも自分から口を開こうとしないので、自分から質問をした。というより心の声が漏れ出た。「私はまた誰かを愛せますか?」、魂の叫びという感じだった。老人はフォッフォッフォと穏やかに笑いながら「出来るとも」と言った。温かい気持ちになって涙が止まらなくなった。そのまますぐに元居た場所に戻される。
今回はここまで。
振り返り
前回よりはかなり自然な没入感が感じられた気がする。まさか自分が女性として話が進んでいくと思っていなかった。服装などはやっぱり今モンハンが丁度ホットなのもあって中々深層心理が毒されてる影響な気がするけども、それでも前回よりは戦の色が薄くて安心した。あとは、他の人がこの活動をやった日記などを見てると、自分よりも相当に解像度高く体験出来ているので、知識量とか集中力とかなんか色々レベルが存在するんだろうなとも改めて思った。自分が見る情景はスナップ写真に近くて、立体的に映像が移りゆくことがほとんどないため情報量がシンプルに少なくて、色々と中間プロセスがすっ飛ばされてしまっている。それに気づいてちょっと自分の脳みそに残念な気持ちになったりするけどまあ仕方ないなと思う。とりあえず、一旦モンハン色をゼロにした状態で再体験してみたい欲が出てきたので、モンハンワイルズの実況を一通り見終わって飽き始めた頃にまたやってみようと思う。
おわり