vol.16「品質優先か時間優先か、どちらを選ぶべき?」 タイムマネジメント
人生を豊かにするため、仕事で活躍するため、実践で使えるタイムマネジメントのノウハウをご紹介していきたいと思います。
本日のテーマ は「品質優先か時間優先か、どちらを選ぶべき?」です。
品質優先か時間優先か、どちらを選ぶべき?
この問題もQCDを意識してまずは自分なりに考えて見ましょう。
それでも結論にたどりつかない場合は上司や顧客に相談してみます。
上司や顧客に相談する理由は今の置かれている環境やレベルによって最適な回答は変わる可能性があるからです。
ただし、どうしても2択にするのであれば、時間優先を選んでください。
巧遅拙速こうちせっそう(巧みで遅いよりは、拙くても速い方が良い)という言葉の通り、ビジネスにおいて速いということはそれだけで価値があることです。
完璧に作ったとしても時間が間に合わなければ全く意味がないケースがあります。また、多少品質が悪いものが1割あったとしても、それをリカバリーすればいいだけです。
もちろん職種によってこの考え方に当てはまらない職種もあります。例えば検査機関で働いている方などです。100%でなければ務まりませんよね。
期限が過ぎたら価値はゼロ
80%の完成度で期限内に間に合わせるAくんと、締め切りを過ぎるが100%の完成度で仕上げてくるBくんがいるとします。さて、あなたはどちらを評価しますか。
意外と勘違いしている人が多いのですが、評価されるのは納期を守るAくんです。上司が部下に仕事を頼むとき、「いつでもいいから…」という仕事などありません。多くは「いつまでに」という期限が付きます。どんな仕事もその期限を過ぎれば、価値はゼロになるからです。
小説家や漫画家はどんなに良い作品を仕上げたとしても、締め切りに間に合わなければ、信頼だけでなく、仕事も失ってしまいます。二度と仕事の依頼が来なくなるのです。ビジネスとは時間との勝負です。わずか数分の遅れが致命傷になることもあります。
拙速は巧遅に勝る
中国の兵法書「孫子」には、「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」という格言があります。拙速とは、つたなくても速いことであり、巧遅とはたくみでも遅いことです。つまり、完璧でなくとも「仕事が早い」にこしたことはないという意味です。