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【かなえたい夢】息子に会うことなく亡くなった祖父のみかん畑を終わらせない

息子が生まれてから1ヶ月。
夫の祖父が亡くなりました。

息子にとってはひいおじいちゃん。

3日後には親族の結婚式でしたが、
会えず終い。
別のかたちでの対面になりました。


祖父が亡くなった日のこと。

息子のお宮参り用の掛け着を
父母が祖父の家に取りに行ったそうです。

いつもならバックで駐車しているはずの
軽トラックが前向きで止まっており
靴も乱暴に投げ捨てられていた。

まさか、と思って家に入ると

座布団を敷いて祖父が横たわっており
すでに息をしていなかったといいます。


私たちは予定より早く会うことになった
愛媛県の祖父の元へ
車で6時間かけ向かいました。

わけも分からずチャイルドシートに乗り
すやすや寝ている息子。
運転しながら涙を堪えている夫。
さまざまな想いが溢れました。

そして、愛媛に着いた時、母が言いました。

“(息子の)掛け着を取りに行かなかったら
気づくのが遅れたと思う。きっと(息子が)
じいさんが危ないって伝えてくれたんよ。”


本当にそうなのかもしれません。
祖父のおかげで親族が集まり
息子が涙を笑顔に変える、そんな時間でした。

生と死。命は巡ること。
を身を持って感じました。


祖父の家を整理していた時、夫が

みかん、終わらせたくないな。

と呟きました。
当たり前に毎年届いていた大きなみかん箱。
みかん農家の祖父が1人で手入れして
収穫して送ってくれていました。

家に残された5年日記にも
毎日毎日みかん畑について記録がありました。
そして
亡くなった当日は、日付のみ。

祖父が残してくれたこの日記を見て
みかん畑を終わらせたくない。
私も夫も思いました。

今は義父が仕事をしながら
畑の手入れし、みかんを続けています。

そして、息子も8ヶ月の頃
初めてみかんを食べました。
すっぱーい!という表情が愛おしく
祖父にも見せてあげたかったです。

いつか私たち夫婦で継いで
息子に、
家族みんながが大切に大切に
育てて残してくれたんだよ。

と教えてあげたい。

何年後になるか分からないけど
絶対に叶えたいことです。


読んでいただきありがとうございました。
ではまた🌾


#かなえたい夢

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