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森のカフェでビートルズ
2022、12、18
気絶した人も多数いるくらいだから
ビートルズで感動した人など何万人もいるはずで。
今日、その一人に加わってしまった。
とある喫茶店に
大きなのっぽの古スピーカーがあり
店主がビートルズのレコードをかけ
それを夫と聴いた。
一番よく音が聞こえるのは数m離れた席だそうなのに
素人丸出しの私は、スピーカーに頭を突っ込む近さで聴いたら
スピーカーの箱の中で、20代のジョンとポールが歌っている。
一人はもう死んでいて、もう一人は80才なのに。
まずはそこ。
山の中の喫茶店に引き取られ、毎日いい仕事をしているスピーカー。
これを作った人、運んだ人、手に入れた人、整備をした人
40年間、みんなに大事大事にされた結果、聴けるこの音だ。
次がそこ。
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夫は実家を継いで豊かに暮らすはずが
10代でビートルズにぶつかり、衝撃で人生が曲がって音楽を仕事にし
All you need is love (and music)そのままに生きた結果
貯金も収入も水道もない現在
「今年のマイブームはビートルズ」が50年間続いている。
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その人の影響でこうして40才のスピーカーに頭を突っ込んで
ビートルズを聴いている自分
という、様々が交差する場所にいる気がして
なんだか泣けたのでした。たぶん。
※注
ここの店主は、客にレコードを触らせることも
リクエストに応えることもしないので
夫がいる時に、あまりかけないビートルズがかかったことも
店主の風貌が、一つ前の日記の「新郎」にそっくりなことも
おそらく、偶然と思われます。。