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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.289 映画 山田洋次「男はつらいよ 私の寅さん」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 山田洋次の「男はつらいよ 私の寅さん」について。


男はつらいよシリーズ第十二作目。

もう今年2022年の映画ライフは「男はつらいよ」シリーズにハマったのが一番印象的。

テレビ放送されたこのシリーズは43本観て、録画ストックはないのが残念。

またいつかテレビ放送されるのを待ちます。AmazonプライムやレンタルDVDで観る方法もあるが、そこまでして見る感じではないのでまたの機会に。

さてまだnoteに書いていない作品もあるのでまだまだお付き合いください。

この12作目はマドンナがヨーロッパの香りがする女優、岸恵子さん。

彼女の役柄は寅さんの幼馴染の妹で絵描きさん。

アーティストで自律した女性像が岸さんにぴったりで眩しい。

そしていつもは旅にいく寅さんだが、今回はとらやの家族が九州旅行に行き、寅さんが留守番する珍しい逆パターン。



物語は、九州へ旅行に行くとらやの家族。

またタイミング悪くそんなときに寅さんが帰ってくる。

文句を言いながら、今回はとらやの留守番を引き受ける。

留守番の間、一人でつまらなく不機嫌な寅さん。

毎夜タコ社長がお酒を一緒に飲んで付き合う。

さくらたちは寅さんが心配で予定より早く旅行を切り上げて帰ってくる。

帰ってくると食事とお風呂を用意してみんなの帰りを迎える寅さん。

今回の留守番でいつも自分の帰りを待ってくれるとらやのみんなのありがたみを改めて身にしみて感じる。

とらやでゆっくりして柴又にいると、小学校時代の友達と再会し、意気投合して飲みに行く。

彼は医者の息子だったが、今は放送作家をしている。家の病院は廃業している。

酔っ払って彼の家に行くと、うっかり絵を汚してしまう。

それは旧友の妹(岸恵子)が書いた絵。それを妹が見つけ、大喧嘩に。

最悪な印象の出会い。

次の日、とらやにその妹が来て、昨日は気分が悪かったからと謝りにくる。

寅さんの機嫌もすっかり良くなってデレデレになる。

妹は画家だが、簡単に絵は売れず、悩んでいる。

それを寅さんやとらやのみんなは応援する。

ある日その妹が体調が悪くなる。

病気ではなく恋の病。

片思いの人が結婚して失恋してしまった。

それを聞いて妹さんに惚れていた寅さんまで恋の病に。

妹さんは寅さんの気持ちを知り悩む。

寅さんも旧友やとらやのみんなに恋していることがバレてしまうのが恥ずかしく、
旅に出ようと最後にその妹さんに会いに行く。

妹さんも絵を生涯の伴侶にする決意で、寅さんとは友達でいたいと。

寅さんは失恋して旅たつ。



まあかなりストレートにフラれる寅さん。

恋と仕事を選ぶなら、仕事と。

友達でいたいと。

まあけど思わせぶりな人や、好きだけど仕方がない人や、寅さんから合わないと思って身をひくパターンもある中、

ここまで仕事を選ぶ!と言われたらまあ気持ちが良いものです。

岸恵子さんらしい西洋的なクールなフリかただと思います。

けど最後に手紙で「私の寅さん」と書いてある優しさは沁みます。

そして地方で絵を売る寅さん、その妹さんに描いてもらった寅さんの自画像は非売品として誰にも売りません。

今回は岸恵子さんとの恋愛話より、前半の留守番が面白いです。
逆の立場になるってこんなに話として盛り上がるんですね。

今日はここまで。


「どうだい、旅は楽しかったかい?」
たとえこれがつまらない話でも「面白いね〜」って
聞いてやらなきゃいけない。
長旅をしてきた人は
優しくむかえてやらなきゃなー」
/「男はつらいよ 私の寅さん」より













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