趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.086 読書 ジェフリー ディーヴァー「追撃の森 」
こんにちは、カメラマンの稲垣です。
今日は読書 ジェフリー ディーヴァーの「追撃の森 」についてです。
アメリカの人気ミステリー作家ジェフリー ディーヴァーはリンカーンライムシリーズ13作、キャサリンダンスシリーズ3作を読んでいてとっても大好きな作家の一人です。
シリーズ外の単発や短編集も2作読んでいますが、全部面白い稀有な作家です。
そんな”絶対面白い”ジェフリー ディーヴァーの作品なのでワクワクしながら読み始めました。
あれ?物凄い変態や犯罪者、凄腕の刑事や天才捜査官は出てこなく、話も普通。
いやいや、ジェフリー ディーヴァーが普通のわけございません。
読み進めると、二人の男の殺し屋と二人の女性(一人は女性警察官)の森の中での逃亡劇。
話はシンプルだが、その逃亡劇でお互いに騙し騙されつつなので手に汗握る展開。
それが400ページ程続くが、面白くて止まりません。
そして、後半畳み掛けるようにどんでん返しの連続で、やっぱりジェフリー ディーヴァーの作品だなと安心しました。
騙し騙され合う二人、プロの殺し屋と女性警察官が、お互いに認め合い少し似た感情を抱く部分が、恋愛のようでそこも魅力的。
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物語は、森の中の別荘にいる弁護士夫婦を突如襲う殺し屋二人。
弁護士から警察に通報があるがすぐ切られる。
一番近くにいた主人公の女性警官ブリンが様子を見に駆けつけると、
弁護士夫婦は殺されいて、その別荘で殺し屋に襲撃され、
その別荘にいた弁護士夫婦の友人の女性(まだ売れていない女優)を助けて、なんとか森の中に逃げる。
ただ銃も携帯も奪われ、武器も何もない状態。
二人のプロの殺し屋と二人の女性の逃亡劇が始まる。
武器もなく体力も男たちの方が上。
一人は凄腕の殺し屋、一人はチンピラ。
サバイバル技術と知力を使って、森の中で殺し屋たちを騙して逃げる。
殺し屋の方もプロなので、女性たちを騙して、どんどん追い詰めていく。
まさにサバイバル知能戦。
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こういう森の中での戦いってサバイバル力が生きるか死ぬかになりますね。
面白かったのは、女性警官が携帯も地図もないので、即席でコンパスを作ってしまうところです。
ピンを石で叩いて磁気を帯びさせる。それを瓶に水を入れて浮かべる!
叩いて磁気を帯びさせるのは知りませんでしたw
あとビリヤードの球を靴下の中に入れ、南米の投擲具ボーラのような武器を作ったり、
殺し屋の方、毒蛇に噛まれて、火薬と唾を傷口に塗り込むが、
実はそれはおまじないで、毒蛇が致死量まで毒を刺すのは稀でとにかく大人しくするためのもの。
撃たれた傷口に石鹸を擦り血を止めたり
森の中で棘がすごく危険な植物サイカチがあったり
こういうサバイバル技術が、もう出るわ出るわで結構面白い。
それと湖でボートにライフジャケットを着せて、自分達の行く反対側に殺し屋を行かせたり、
逆に懐中電灯を木に吊るして、大回りして騙したり
知恵くらべの連続。
この森の中でも逃亡劇が、全く単純にならず面白い。
そして最後はやはりどんでん返しの帝王のジェフリー ディーヴァー
やられた〜っという感じで驚愕と共に、ある意味お約束のどんでん返しなので安心しました。
これからもジェフリー ディーヴァーのシリーズ外も読んでいこうと思います。
今日はここまで。
人は自分が聞きたいことを聞き、見たいものをみて、信じたいものを信じる。
しかしその弱点をつくには頭を働かせ、相手の欲望や期待を見抜いたら、
的確に巧みに餌をまいて満足させなければならない。たやすいことじゃない。
でも◯◯のような人間にとって、それは生き残るために必須の技術なのだ。
P.510「追撃の森」より
◯◯はネタバレになるので名前は伏せています。