だからコンテンツにしろ(特に製造系BtoB)
製造系BtoBのWeb活用支援をしていると「こんな超大手企業から問い合わせがくるの!」と思うことが年に数回ある。それこそ世界を代表する企業の開発担当者が自分で検索して、三日に一度くらいの頻度でWebサイトに訪れてあれこれコンテンツを見て(ログでわかる)、いろいろ悩んだり比較検討した上で一ヶ月後に満を持して「◯◯を◯◯する試作をお願いできますか」とWebから問い合わせくださることも珍しくない。
そんなの当たり前じゃんと言われそうですがいやいや。地方中小企業からしたらトヨタとかパナソニックから直接問い合わせをもらえるなんて中々イメージできないのです(社名は例です)。とはいえ、実際はくる。日産とか日立から(社名はイメージです)。
何を言いたいかというと、だからコンテンツにしろということです。「どこにもある技術だから」とか「書くネタがない」とかそういうのはもういいから。誰が何を求めているのかなんて最終的には分からないんです。求めてもらって初めて気づくことが多分にある。それなのに俎上に載せる前から「こんなのわざわざ書くことじゃない」とか勝手に決めるのは大きな悪手です。決めるのはユーザーです。あなたじゃない。あなたがやるべきことはあなたの会社を全てコンテンツにすることです。技術も実績も製品も意思も夢も過去も未来も。全部。
世界を代表する企業から問い合わせがくるなんてもちろん滅多にありません。通常の流れではないかもしれないし、最終的な受注に繋がるかどうかは定かではありません。ただ、ひとつだけ言えることは「あなたの会社の◯◯を求める人がいる」と実感することはできます。それはとても大きな経験だし、「そうであるならばもっとこう伝えよう」とか「こんなことも書いてみよう」と自社の伝え方に大きく寄与します。それはWebサイトの大きな役割であるとぼくは思っています。
価値とは相手が決めるものです。Webサイトはあなたの会社の価値を教えてくれます。思ってもみなかった角度から。想像もしていなかった人から。それは全てあなたがコンテンツにすることから始まります。コンテンツにしなかったら何も生まれません。だって発見してもらえないんだから。結論は「だからコンテンツにしろ」です。こんなの意味ないとか勝手に決めない。価値を決めるのは相手です。あなたじゃない。お忘れなく。