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四年前に週刊スピリッツが企画した『日本国憲法のブックインブック』。
四年前、週刊ビックコミックスピリッツが『日本国憲法のブックインブック』を企画、発行していました。
その『スピリッツ』を買って、四年前の今日、投稿したInstagramで書いていた感想がこちらです。
二十年ぶりに週刊スピリッツを買う。今号は日本国憲法の小冊子がブックインブックで載っている。昼食を食べながらゆっくり憲法を読む。全文を読むのは初めて。要所要所にこの憲法が書かれた時代背景が透けて見える。これは約束の書なのだと思う。
このタイミングで週刊漫画に憲法全文の小冊子を綴じるという手法。カウンター性。憲法がカウンターになるというアイロニー。タイミングと時代感。やるじゃん!雑誌!スピリッツ!
「漫画雑誌で日本国憲法を綴じ込み冊子にする」
今でもいい企画だと思っているし、覚えているんですよね。
企画した人も、実行した企業も素晴らしい。かっこいいぜ。
そして、新聞や雑誌、それこそファッション誌やアニメ誌でも、年に一回はどこかがやる価値がある企画だと思います。「今年は『anan』がやったか!」みたいな。
新聞の読者層、ファッション、アニメの読者層などなど、趣味・思考それぞれの立場で憲法は響くところが違うはずで。
憲法は全然難しいものではないし(全文読むのに三十分かからないと思う)、どちらかといえば、ぼくたちの『生活の仕様書』(生活をデザインするための企画書)なので、日常の中でもっと親しむきっかけをメディアがつくれると思っています。
旧来の「紙」メディアが持っている武器は「遅い理解」であり、スマホと回線速度の成長により、逆進的・逆説的にその価値は高まっているはずで。速いメディアの真似をして自滅しないでほしいなあ…と思っています。