Web制作に欠かせない2項目は素材のように提供されない。
コロナ禍によって企業活動のデジタル化が本当に必要になり、Web制作会社が求められるものは「成果物」ではなく「それによる成果」になりました。 そもそもWebはそういうものだとも言えますが、顧客が本当に求めるようになったのがこの数年の大きな変化だと思います。つまり、もう誤魔化せない。
「顧客事業の理解」と「ユーザーの理解」が必須に
「○○で顧客成果に貢献します」といった売り文句はWeb制作会社の常道ですが、顧客が本気で求める以上、これは約束になります。ビジネスにおいて約束は守られなければなりません。 このゲームチェンジでWeb制作側に必須になったのが「顧客事業の理解」と「ユーザーの理解」です。
これまでのように「成果物」を納品して完了でよければ、必須2点がなくても何とか誤魔化せました。事業やユーザーを深く理解してなくても見た目は整えられますし、納品すれば終わりだからです。顧客も文句は言いません。
2020年以降のゲームチェンジ
でも、ゲームチェンジが起きてしまった2020年以降はそうはいきません。Web制作会社は約束を守らなくてはいけなくなりました。
「Webサイトで顧客の成果に貢献する」この約束を守るのならば、主語はWebではなくビジネスになります。顧客事業にコミットするのだから当然なのですが。だからこそ、Web制作側には「顧客事業の理解」と「ユーザーの理解」が必要になります。
それらは素材のように提供されない
ここで難しいのが「顧客事業の理解」「ユーザーの理解」は素材のように提供されるものではないということです。待っていても出てきません。自分たちで主体的に「理解しよう」と行動し、考え、調べなければいけません。 また、この2点に関しては「工数が○○かかりました」といったことはバリューとほぼ関係ないのも特徴です。理解度が全てです。
「顧客事業の理解」「ユーザーの理解」は成果に貢献するWeb制作に必要不可欠です。しかも、片方だけでは成果に乏しいですし、両方ないのは論外です。その上、顧客から提供されるものでもなく、工数で価値が決まるものではありません。自分たちで学び、深めていかなければなりません。これが難しい。
難しい。だから面白い
長々と何を書いたかというと、この2年でWeb制作会社は顧客から求められるものがガチで変わって大変ですよねええという愚痴と、だけどその変化に対応するのがすごく面白いですという所感でした。 時代の変化に直面しているのも面白いし、何より毎回本気でやらなきゃいけないから面白い。約束は守るぞ。
補足1
「顧客事業の理解」「ユーザーの理解」については以前noteにまとめていますのでよかったらご覧ください。 ここでは「サイト制作の視点は2つある」と下記2点を挙げています。
補足2
仕事とは約束を守ることであり、企業の約束はブランドにつながっている。と考えています。ぼくはこれをキノトロープ代表の生田昌弘さんから学びました。それについてもnoteにまとめていますので、よかったらご覧ください。
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長野県BtoB企業の皆さまへ
ぼくが所属している株式会社JBNでは「BtoB企業への成果貢献」を目的とした戦略策定・Webサイト制作・Web運用支援・Webマーケティング支援を一気通貫で行なっています。
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稲田英資について
株式会社JBNで戦略策定とWebマーケティング支援を担当しています。
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