Webサイトの設計時にはSEOも一緒に。基本の5ステップ。
一生懸命作ったWebサイトが全然集客できていないというのはよくある話です。よくある話ですが、こんなに悲しい話もありません。
自然検索で集客といえばSEO!と慌ててチューニングするケースもよくありますが、あまり成果に結びつかないこともよくあります。
大切なことは下記の3点です。
・SEOはテクニックではない
・SEOは最後に考えるものではない
・SEOは設計時から考えるもの。というか設計そのもの
ポイントは「SEOは設計時から考える」です。
下記の5ステップは「基本のキ」ですが、悲しい思いをしたいためにも、ぜひ取り組んでいただければと思います。
1. 現状のクエリの把握
Webサイトをリニューアルする際はまず下記を行なってください。
1. Google Search Consoleで現サイトのクエリを調べる
2. 今集客に貢献している&もっと補強したいクエリを見つける
3. 集客のために本当は欲しいのに今はないクエリを見つける
4. 制作予算や商材との兼ね合いから現実的な目標を決める
2. 製品・サービスとクエリの紐付け
次に下記の情報整理をしてください。
1. Webサイトで見てほしい製品・サービスを分類する
2. 製品・サービスとクエリ(補強したい&新しく狙いたい)を紐づける
3. 製品・サービスに複数のクエリ要素があれば、全て洗い出す
4. クエリはベストが1単語、最大で2単語にする
例:「家庭教師」「長野 家庭教師」(商圏との組み合わせが多い)
3. クエリのサイトフロー&コンテンツの紐付け
次に下記のサイト設計をしてください。
1. 洗い出したクエリを横目で見ながらサイトフローを書く
2. 各ページに担当クエリを書き込む
3. 製品・サービスとクエリの紐づけは1対1の関係
4. 1つの製品に複数のクエリがあればページを複数にする
5. 各ページの担当クエリを見ながら、どんな情報が必要かのコンテンツ設計をする
4. 顧客との共有&目線合わせ
次に顧客との話し合いと合意形成をしてください。
1. できたサイトフローを顧客に共有し、意図を説明する
2. 予算とのバランスを検討しながら、「どのクエリに注力するのか」「予算を追加するのか」を顧客と話し合い、決める(それが成果目標のベースになる)
5. クエリを見ながらコンテンツを設計する
顧客との合意ができたら、コンテンツを作り始めてください。
1. 各ページの担当クエリを見ながら、情報設計シートを作る
(狙うクエリ、タイトル、ディスクリプション、各見出し、そのページでの次の導線、CTA)
2. 上記の設計シートを顧客に共有し、必要があれば資料をもらう
3. 上記の設計シートと資料をライターに渡し、意図を説明し依頼する
4. 顧客に書いてもらう記事(実績例などが多い)も設計シートに基づいた記入シートを作り、意図を説明しつつ依頼する
サイト公開後に意味あるSEOチューニングをするためにも土台づくりが大切
「基本のキ」5ステップは以上です。
上記が出来ていれば結果として基本的なSEOは整っています。あくまで基本ですが。でも、基本ができていればチューニングの意味があります。サイト公開後に意味あるチューニングを可能とする環境づくりが大切です。家づくりでいえば、土台をしっかり作っておけば、その後の補修やリノベーションの幅が広がるのと似ています。だから、SEOは設計時から考えるのが大切なのです。
すでに完成されたWebサイトでSEOがチグハグだとしたら、SEOが出来ていないのではなく、設計が出来ていないということです。その時点で小手先のチューニングをしてもあまり意味がありません。家はすでに建ってしまっているので。
以上が、Webサイトやコンテンツを設計する時にSEO的視点を持つのが大切という内容と基本の5ステップでした。
Webサイトには必ず「意図」が存在する
Webサイトには必ず顧客のビジネスの役に立つための「意図」が存在します。意図と密接に関わっているものがSEOと理解すると分かりやすかと思います。意図を無視した「何となく」はNGです。当たり前の話ですが、制作側は下記の3つが大切です。
Webを制作するときに大切なこと
・意図を考えずに何となくフローを引かない
・意図を考えずに何となくテキストを書かない
・各ページの意図を必ず理解している
SEOとはテクニックのことではなく、上記のような設定的思想です。ページの<title>があやふやなテキストだとしたら、設計があやふやということです。設計があやふやということは、意図を理解せずに何となく作っているということです。
きれいなサイトを作っただけで誰も見にこない。そんな悲しい思いはもう嫌だという方は試してみてください。やらないよりは全然役に立つと思います。
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ぼくが所属している株式会社JBNでは「BtoB企業への成果貢献」を目的とした戦略策定・Webサイト制作・Web運用支援・Webマーケティング支援を一気通貫で行なっています。
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稲田英資について
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