最大の悩みー「自分だけ働けない」から脱出するには?
どーも、いなだ(@taotien)です。
うつ経験を話したり、歌ったりしてます。
また、ニッコリうつの人がラクに生きられるヒントを発信したりしてます。
【プロフィール】ニッコリうつ経験者。1971年生まれ、愛知県出身。度重なるストレスから28歳でうつを発症。2度の自殺未遂、3度の閉鎖病棟入院、10年に及ぶ壮絶な闘病生活を送る。考え方と生き方を180度かえて、うつを克服。2010年より学校、病院、行政、被災地などで経験を歌で伝える講演活動をはじめる。「経験者の言葉に背中を押された」「生きるヒントをもらった」という感動の声が後を絶たない。ドラマ『うつヌケ』モデルのほかテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Yahoo!ニュースなどメディアに多数出演。現在はメンタルソングライターとして、精神障がい者支援団体への楽曲提供やイベントプロデュースをしながら、自らも再発予防を実践している。
「ニッコリうつさん」とは、ボクがつけた呼び名。
どんなにしんどくても、人前にでるとニッコリできてしまう。
そのため、周りに理解されず、ひとりで抱えこんでしまい、ひどく疲れる。
そんなうつ症状をもつ人のこと。
ニッコリうつは、正式な医学用語ではありませんが、一般的に「smiling depression」(笑顔のうつ病、または微笑みのうつ病)といわれてます。
これからニッコリうつさんが働くうえで、ぜひ身につけていただきたい、「大事な習慣」をお伝えします。
「同僚の手伝いをしているうちに、自分は仕事ができないと感じるようになった」
「やらなきゃいけない仕事があるのに、しんどくなって早退してしまう」
このように、職場におけるニッコリうつさんたちの最大の悩みは、とにかく「働けなくなる」ということです。
なかには、「もう少しラクに働きたいと思って転職したけど、また働けなくなる」と話す人もいます。
でもなぜ、ニッコリうつさんは働けないのでしょうか。
ニッコリうつさんは、非・ニッコリうつさんに比べて人目が気になり、人間関係に過敏になりすぎてしまうため、とにかく疲れ果ててしまうからです。
そのため、いつも自信がなく、失敗すると自分を責めるようになる。
いろんなことに反応するのはよいのですが、それによって自分が傷つかないようにする必要があります。
▪️「過敏」と「反応する」を区別する
では、どうするか。
具体的には、相手の行動に対して「過敏」と「反応する」を分けて考えます。
1.過敏になるのはOK
ニッコリうつさんが過敏になるのは仕方のないこと。
幼い頃から、親や友人など、他人の目を気にして生きてきたからです。
そのため、人間関係に非常に弱く、相手の行動が自分への攻撃や非難と感じてしまう。
しかし、実際はそうではありません。
相手は仕事上のつきあいとして、あなたへアドバイスをしたり、注意をしたりしているだけなのです。
とはいえ、あまりにもひどい言葉や態度をとられたときには、パワハラやモラハラの可能性がありますので専門機関に相談する必要があります。
ニッコリうつさんにとって、「過敏」になるのは自分の意思でコントロールできるものではないのです。
2.反応するかどうかは、自分で選ぶ
さて、ここからが肝心です。
過敏になり、反応するかどうかは、自分とよく相談しなければなりません。
例えば、「失敗して、上司から注意をうけた」とき。
「あっ、しまった。あの時の、あの確認を怠ってしまったからだ。マニュアルに沿って行動していれば…」と過敏になるのはOK。
・「ぜんぶ自分のせいだ。自分さえいなければ、こんなことになっていなかった。もうダメだ…」
・「失敗したのは真面目にとりくんだ証拠。もう一度マニュアルを読み返して、次は同じ失敗をしないようにしよう…」
と、どちらかを選択するのは、あなた次第。
いままでずっと自分を否定してきたニッコリうつさんは、どうしても前者のような否定的な反応を選択しがちです。
しかし、あえてそこはグッとこらえて、後者のような肯定的な選択をすることで、自分が傷つかないようになれるのです。
冷静になって考えればわかることですが、社会人として後者を選択することは、ごく自然な反応です。
本来あなたは、社会的なルールで守られるべき存在なのですから。
ニッコリうつさんが心身ともに健康的に働くには、「過敏になったときは、常に肯定的に反応する」ことがとても大事なのです。
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いなだ