「うつでも働けるなら大丈夫でしょ」と言われたら、どうすればいい?
うつでも働けるなら、大丈夫でしょ?
以前、私が働いていた職場で同僚から言われた言葉です。
その時の私の反応は、なぜかニッコリしていましたのです。なぜなら…、私はニッコリうつ(笑顔のうつ)だったからです。
うつは見た目からじゃ、わからないことも結構あるんですよね…。
卒業後、私は小さな旅行代理店に就職した。営業、企画、添乗など、何でも1人でこなし、やりがいのある仕事に希望を感じていた。
しかし、激務と人間関係の悪化が重なり、次第にメンタル不調をきたすようになった。
「夜寝られない」「朝起きれない」「ご飯が食べれない」「人と話せない」「気づけば自然に涙がでてくる…」
とはいえ、どんなにしんどくても人前に出ればニッコリできるし、何とかギリギリ仕事をこなすことができたので、誰も私のことを心配してくれなかった。
うつのつらさは、見た目ではわからない。外見だけで判断されることが多いけれど、実際は心の中で激しい葛藤が繰り広げられている。
私は毎日のように、これらの葛藤と戦い、まるで戦場へ向かう兵士が、内面は不安でいっぱいなときのように仕事に行くことができるように見せかけていた。
でも現実は違った。
本当は心の底からの苦しみに耐えきれなかった。誰かに話を聴いてほしかったし、できたら限界状態の私を「休んだほうがいいよ」となだめてほしかった。
そんな思いとは裏腹に「周りに迷惑かけたくない」と、ふんばり続けた私は、ついにメンタルダウンして休職することになってしまったのだ。
この経験から学んだことは、『うつは見た目が0割』でした。
「うつ」と「仕事」を両立することは、決して簡単なことではない。無理をして働くことで、ますます症状が悪化することもある。
だからこそ、他人が「うつでも働けるなら大丈夫でしょ?」と言うのは、本当に理解しているのか疑問に思う。
私がニッコリしているのは、「笑いたい」からではない。『泣きたくても泣けないくらい、しんどい』からだ。そんな自分のことで周りに心配かけたくないから笑うのだ。
そして何より、もう、これ以上、傷つきたくないのだ。
「この気持ちをわかってほしい」とは言わない。でも、「うつでも働けるなら、大丈夫でしょ?」なんて軽々しい言葉をなげかけないでほしい。
ぶっちゃけ、私に関わらないでほしい。
もうこれ以上、ニッコリしたくないんです。
もう、そんな自分と戦いたくないんです。
だから、そうっとしておいて、ほしい。
これが、「うつでも働けるなら大丈夫でしょ?」と言われた時の私の反応でした。
あなたは、どう感じますか?
私の体験が、同じような悩みを抱える人々の支えになれば幸いです。
今回も、最後までご覧いただきありがとうございました。
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うつぬけマン