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【うつ経験者が語る】「親のよかれ」は必ずしも「子のよかれ」とは限らない。

どーも、うつぬけマンです。

講演したり、うつや、ひきこもりの若者支援をする法人の理事をしてます。

今回の話は、こんな人におすすめ。

・うつになった子どもに、どう接したらいいかわからない。

私は今まで、多くのメンタル不調で悩む人と接してきました。

「息子が、うつになってしまった」「娘のうつが、なかなか治らなくて」という親御さんと接する機会も多くあります。

「どうしたら、子どものうつがよくなりますか?」という相談に対し、「今までどうやって子育てをされてきましたか?」という質問をします。

すると、「なぜ、子どものうつと子育てが関係あるの?」というイメージをもたれる方も少なくありません。

もちろん、子どもがうつになったのは、「人間関係や仕事のストレス」が関係しているかもしれません。

しかし、人間関係や仕事のストレスの裏に潜んでいる「本当の、生きづらさ」へ目を向けなければならない場合もあるのです。

なぜなら、私をはじめとする多くのうつ患者は幼少期の親子関係が要因になっていることがあるからです。

「子どものためを思って、厳しくしつけをしてきました。だから子どもがうつになるのが信じられません」

なんていう親御さんにかぎって、うつになった子どもを受け入れることが、できなかったりします。

・仕事に行けず、ずーっと家にいるから近所の目が気になる。

・うちの子が、怠けているように感じる。


そんな親御さんに、いつもお願いしていることがあります。

「お願いですから、子どものことを受け入れてもらえませんか?」

さう言われると、ハッとして、これまでの子育てが実は子どもを苦しめていたことに気づく親御さんもいました。

ありのままの子どもを受け入れ、子どもに寄り添う努力をされた親の子どもは、回復も早かったです。

ところが厄介なのは、同じように伝えても、まったく聞く耳をもとうとしない親御さんです。

「うちは、うちのやり方があるんです!余計な口だしをしないでください!」

そんなふうにキレる親御さんにかぎって、「子どものためを思ってやってきた」という認識が、「実は子どものためになっていなかった」ということを、なかなか受け入れてもらえません。

しかし、「親のよかれ」が「子どものよかれ」と同じではないケースが多いです。

親子間のズレが最初は小さかったのに、次第に大きくなり、気がつくと、取り返しのつかない事態になっていきます。

「生きるのが、つらい」「もう消えてしまいたい」という子どもたちは、心の奥底に「何でオレのことをわかってくれないんだ!」という怒りを抱えていることもある。

それを知らずに、「うちの子にかぎって」と、我が子の生きづらさを受け入れることができない親は「よかれと思って」といった自分を守るだけの対処しか、できていないのが現実です。

大事なのは、子ども目線に立って物事を考えること。

つまり、主観的現実から目をそむけないことなんです。

これは、すべての親が陥る危険性があります。

なぜなら、そんな親も、親から、生まれてきたからです。

これは私たちが人間である以上、避けることができない運命。

最後に、「子どもがうつになってしまったのは、決してあなただけのせいではない」ということを強くお伝えして、今回のテーマを締めくくりたいと思います。

結局、「親のよかれ」は「子のよかれ」とは限らないんです。

うつぬけマン

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