こんなあなたは、ニッコリうつさん。
どーも、うつぬけマンです。
うつ経験から学んだことを伝える講演をしたり、うつ経験から学んだことを伝える活動をしています。
ボクのうつぬけエピソードは、ドラマのモデルにも、なりました。
※第1話がボクのエピソードです。
▪️「はじめまして」のあなたへ
こんなツイートをしました。
「ニッコリうつさん」とは、ボクがつけた呼び名。
どんなにしんどくても、人前にでるとニッコリできてしまう。そのため、周りに理解されず、ひとりで抱えこんで、ひどく疲れる。
そんな、うつ症状をもつ人のこと。
実はボクも、ニッコリうつでした。憂鬱でしんどいときも人前にでるとニッコリして、ひとりになると反動で疲れる。
その理由には、「周りに迷惑かけたくない」という思いがあったからです。
ひとりで悩みを抱え込み、「こんな自分なんて誰からも必要とされない」と感じるようになった。
ついには「死にたい」という気持ちに駆られるようになった。
あなたは、どうですか?
ボクの記事を読んでいるあなたは、もしかしたらボクと同じようなことを感じているかもしれませんね。
なので、「ニッコリうつ」という恐ろしい症状の経験者として、お伝えしてまいります。
この記事を読めば、「ニッコリうつとは、どんなうつなのか」が一目でわかります。
また、あなたが「ニッコリうつ」にあてはまるかどうかセルフチェックをすることができます。
よかったら、最後までご覧くださいね。
▪️ニッコリうつとは、どんなうつ?
ニッコリうつは、正式な医学用語ではありませんが、一般的に「smiling depression」(笑顔のうつ病、または微笑みのうつ病)といわれてます。
フィットネス&ライフスタイルメディアの「ウィメンズヘルス」とアメリカ国立精神衛生研究所が、うつや不安障害を持ちながら生活している2000人の女性を対象に調査があります。
これによると、実に89%が、自分の悲しみや、内面の苦しみを職場や友人の前で隠していると回答していることが明らかになってます。
また、『精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法』の著者、精神科医しょう先生は著書の中で「なんとか社会生活は送れているものの、内面で抑うつ症状や身体の不調を抱えている状態を、わたしは“笑顔のうつ”と呼んでいます。」と言われてます。
専門家は、ニッコリうつを軽度から中程度のうつ病ではないかと考える人もいます。
ニッコリうつの人は自覚症状がありません。
そのため、どんなにしんどくても仕事へいき、何も問題ないように周りの人と接することができてしまいます。
周りの人はもちろん、本人でさえ、うつの進行に気づけず、気づいたときには悪化してしまっているという、うつ病の中でも、深刻なうつなんです。
▪️そんなボクも、ニッコリうつさん
ボクは28歳で、うつを発症しました。
発症した当初は、自分がうつであることに全く気づけませんでした。
会社へ行くまでしんどいけど、会社についてしまえば人前でニコニコできたし、なんとかギリギリ頑張れたから。
ただ、家に帰ると鬼疲れで、ご飯も食べず、風呂にも入れず、朝まで寝てしまうことが多かった。
ボクが、自分のうつに気づけたきっかけは、営業先でお客さんにいわれた一言でした。
「どうしたの?泣いたりして…、何かあった?」
何のことだかわからなかった。なぜなら、ボクは泣いたりなんかしてなかったから、です。
しかし、それから数秒後に気づいた。
頬から、とめどなく涙があふれていることに…。
自分の感情をコントロールできなくなっていたんです。
・会議中にボーっとしたり、電車の駅を乗り越したりするようになった。
・働きアリをみると頑張れない自分が情けなくて泣けてくる。
・遠くから聞こえる子供の泣き声が幼い頃の自分と重なって苦しくなる。
・スーパーで積み重ねられている米袋をみると、自分にのしかかるプレッシャーと重なって吐き気がする。
きわめつけは、夜になると、近所の山の中をさまようになった。
「この木だったら、自分が首をつっても折れないかな…」
この世から消えて、なくなりたい気持ちが、まるで空気を入れ続けるてふくらむ風船のように大きくなってきた。
自傷行為がはじまり、さすがに「このままではマズい」と思い、精神科のドアをたたいたのが28歳のころ。
うつのはじまりでした。
あなたにはボクのようになってほしくないので、「自分でできるセルフチェック術」をご紹介させていただきます。
▪️ニッコリうつ「セルフチェック術」
次の項目に、あてはま人はニッコリうつさんかも、しれません。
ほかにも、「笑顔うつ」になると起こることとして、精神科医しょう先生は、こんなことを言われています。
どうでしたか?
ボクは、ほぼ全部あてはまってました(汗)。
とはいえ、あてはまっているからといって必ずしも「ニッコリうつ」とは限りません。ほかの病が潜んでいるかもしれないので、早めの受診をおすすめします。
▪️まとめ
今回はボクの経験をもとに、ニッコリうつについてお話しさせていただきました。
「ニッコリうつ」という言葉は、普段あまり耳にしたことがなかったかもしれませんね。
精神科医しょう先生によると、「HSP気質を持つ人のなかには、笑顔うつの状態の人も少なくないようにも感じます」と言われてます。
HSP気質を持つ人は、我慢強くて責任感が強いうえに、まわりからは理解されづらく、ムリを続けてしまうからだそうです。
ぶっちゃけ、まるでボクのことを言われてるようで、マジで驚きました。
心と体はつながっています。
あなたの心がつらいときは、ムリして笑わなくてもいい。
ニッコリうつを経験したボクは、そう感じています。
今回の参考文献として、拝読した本はこちら。
笑顔うつに関することはもちろん、セルフチェック、対処法、脱出法などが、事細かに書かれています。
しょう先生は、毎月500人以上の患者さんの診察をしながら、インスタやVoicy、ブログなどでHSPに関する発信をされています。
これまでに7万人以上もの悩みを抱えてきた人と接してきただけあって、言葉の節々に思いやりと優しさが滲みでていました。
「こんな先生に出会えていたらなぁ」と思えたので、興味がある人は実際に手にとって読んでみてくださいね。
またよかったら、経験者のボクが書いたマガジン「ニッコリうつさんがラクになれる基本」(全15記事)も、ご覧くださいね。
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うつぬけマン
参考、引用:『精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法』(精神科医しょう著、あさ出版)