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あなたが「不安になりやすい」のは仕方ないこと。なぜなら…
いきなりですが、こんな悩みを感じてませんか?
・別に何かあったわけじゃないのに、気がつくと、いつも不安になっている…
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どーも、うつぬけマンです。
うつ経験を歌で伝える講演活動で全国をかけまわり、10年で1万人超の心に寄り添ってきました。
現在は、うつやひきこもりの若者の居場所づくりをする団体の理事をしています。また、私のうつぬけエピソードはドラマのモデルになりました。
私もそうです。
別に仕事で失敗したわけじゃないし、人間関係でトラブルがあったわけでもないのに気がつくと、いつも不安になったりします。
まるで、押しては寄せる波のように…。
でもこれ、私たちが人間である以上、「自然なこと」なのです。なぜなら、人がネガティヴになるのは脳のデフォルト(初期設定)だから、です。
もちろん、何かあったときに不安になるのは当たり前ですが、べつに何かあったわけじゃないのに不安になるのも、当たり前なのです。
ぶっちゃけ、あなたがネガティブになりやすいのは仕方ないです。なぜなら人の脳はネガティブなものを優先するようにできているからです。脳機能はネガティブな情報に半自動的に働くようにできているそうです。太古の昔、そうすることで敵から身を守ってきたんだね。『脳はネガティブが9割』という話。
— うつぬけマン (@taotien) May 25, 2022
詳しくは本文で、わかりやすく解説しますね。
今回は実際に不安を感じ続ける私が、人が不安になる理由についてお話しします。
この記事を読めば、「人が不安になる理由」がひとめでわかります。
また、「不安になったときの対処法」を手に入れられます。
では、一緒にみてまいりましょう。
あなたが「不安になる」のは仕方ないこと。なぜなら…
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おもに考えられる理由は次の3つ。
1つずつ、みてまいりましょう。
①太古の昔からの不安
まず、不安という感情がどこから来るのか、太古の昔にさかのぼって考えてみましょう。
私たちの祖先は、厳しい自然環境の中で生きていました。そこには猛獣や敵対する部族など、たくさんの危険が潜んでいました。
そんな状況では、つねに周りに注意を払って、危険を避けることがとても重要でした。
たとえば、茂みの中からガサガサッという音が聞こえたとします。それが猛獣の接近を示す音かもしれないと感じることで、祖先たちはすぐに逃げる準備をしました。
このように、不安という感情は危険を察知して迅速に対応するために生まれたのです。
②脳のデフォルトモードネットワーク
次に、現代の科学が解明した脳の仕組みについてお話しします。少し難しい話ですが、頑張って、ついてきてくださいね(笑)。
脳には「デフォルトモードネットワーク(DMN)」というものがあります。
これは、特に何もしていないときに活性化する脳のアイドリング状態のようなもの。
このDMNは、自己反省や過去の出来事の再評価、未来の計画などに関与するといわれています。
このDMNが働くことで、私たちは過去の失敗や未来のリスクについて考え、それに対して対策を講じることができるというのです。
つまり、脳は未来への危険を予測して準備するために不安を感じさせるということになるのです。
③現代社会の不安
現代社会では、太古の時代のような猛獣や敵対する部族からの即時的な生命の危機は少なくなりました。
しかし、その代わりに別の形のストレスが増えています。たとえば、仕事のストレス、人間関係の問題、経済的な不安などです。
これらのストレス要因に対しても、脳は依然として進化的に獲得した不安というメカニズムを使用して対応します。
つまり、脳は現代のストレスに対しても昔ながらの方法で反応しているのです。
このように、あなたが「不安になる」のは自然なこと。その理由が明確になったところで、次は「不安に対して、どう対処すればよいのか」を具体的にみてまいりましょう。
不安になったときの対処法4選
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ここまでお話ししてきたように、不安は私たちの生存にとって重要な役割を果たしてきましたが、現代社会では必ずしも同じ形で必要とはされない場合があります。
そこで、不安をうまく対処することが大切です。
1. 深呼吸とリラックス
不安を感じたときは、まず深呼吸をしてリラックスすることが大切です。深呼吸をすることで、心拍数が落ち着き、リラックスすることができます。
2. ポジティブな思考
不安に対してポジティブな思考を持つことも重要です。不安な気持ちが湧いてきたときは、それに対して「これはただの思考だ」と認識し、自分にとって前向きな考え方を取り入れるようにしましょう。ただし、無理にポジティブ思考になろうとすると、「かえってストレスになり、逆効果になる」ということを忘れないでくださいね。
3. 適度な運動
適度な運動をすることもストレスを減らすために効果的です。運動をすることで、脳内のセロトニンやエンドルフィンが増え、気分が良くなります。朝日を浴びながらの散歩や、軽いジョギングなどがおすすめです。
4. サポートを求める
家族や友人に話をすることも、不安を軽減するために役立ちます。誰かに話すことで気持ちが楽になり、新しい視点を得ることができます。私は「話す=不安を頭の中から切り離す」と考えるようにしています。
まとめ
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いかがでしたか?
不安は私たちの進化の過程で生まれた感情であり、私たちの生存に重要な役割を果たしてきました。
しかし、現代社会では不安が過度になることもあります。そこで、深呼吸やポジティブな思考、適度な運動、そしてサポートを求めることが大切です。
この記事が、皆さんの不安を少しでも和らげ、日常生活でのストレス管理に役立つことを願っています。
これからも一緒に心の健康を大切にしていきましょう。今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
うつぬけマン
参考文献
Raichle, M. E., & Snyder, A. Z. (2007). A default mode of brain function: a brief history of an evolving idea. NeuroImage, 37(4), 1083-1090.
Phelps, E. A., & LeDoux, J. E. (2005). Contributions of the amygdala to emotion processing: from animal models to human behavior. Neuron, 48(2), 175-187.
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