「うつになると風呂に入れなくなるのは、なぜか?」を考えてみた。
どーも、うつぬけマンです。
うつ経験から学んだことを伝える講演をしたり、日本で唯一、うつ脱出のコツを楽しく学べるメンバーシップ「うつぬけ大学」を運営したりしてます。
▪️「はじめまして」のあなたへ
▪️メンバーシップ「うつぬけ大学」
こんなツイートをしました。
「わかります!」
「いまだに、お風呂に入れません(涙)」
「歯磨きも重労働に感じますよね」
そんな言葉が寄せられました。
ボクもうつのとき、風呂に入れなくて、悩んだ経験があります。
うつになると、風呂に入れなくなることが、あるんですよねぇ。
ということで今回は、実際にうつで風呂に入れずなくて悩んだボクが、「うつになると風呂に入れなくなるのは、なぜか?」を考えてみました。
この記事を読むと、「うつになると風呂に入れなくなる理由」が、ひと目でわかります。
また、「うつで風呂に入れない」が、解消されるコツを5つ、手に入れられます。
では、一緒にみてまいりましょう。
▪️うつになると風呂に入れなくなるのは、なぜか?
結論は、全プロセスをイメージしてしまうから、です。
そう言われるのは、『うつの人の風呂の入り方』の著者で、精神科医の秋田巌先生。
シャンプー等で髪を洗い、石けん等で体を洗い、それらを洗い流して湯船に入って体をふく。
健康な人なら、あたりまえかもしれませんが、うつの人は、その一連の流れをタスクに感じてしまうため、風呂に入れなくなるそうです。
んー、たしかにボクもうつのとき、「服をぬぐ」「髪と体を洗う」「髪と体を洗い流す」「湯船につかる」という1つひとつが、どれも“大変な作業”のように感じて、風呂に入れなくなりました。
たとえば、風呂に入るのが歩いて地球を1周するくらい大変なことのように感じて疲れてしまう。
ただでさえ、生きることに疲れ、何をするにも億劫に感じる、うつのときに「風呂に入る」という大変な作業をこなす気力なんて、なかなかわいてきません。
とくに、ボクのような重度のうつの人には、「風呂」という一連の作業が、結構な重労働となるんですよねぇ…。
しかし、そうはいってられません!
風呂は、気血のめぐりもよくなり、体も清潔になる、さらには1日の疲れがとれ、生活リズムもできやすくなる。
うつの人にとって風呂は、一石四鳥の、とても優れた「治療法」にも、なれます。
秋田先生は、「風呂に入ることを続けるだけで、状態がかなり違ってくる」と言われてます。
また、「しんどさを乗り越えて風呂に入られた」という小さな達成感をつみ重ねられ、治療促進的に働くとも。
「どうやったら、風呂に入れるようになるの?」なんて声が聞こえてきそうなので、『うつで風呂に入れない、が解消される5つのコツ』を、秋田先生の話をもとに、ご紹介してまいります。
▪️「うつで風呂に入れない」が解消される5つのコツ
先にも話したように、うつの人は風呂に入る全プロセスをイメージしてしまうため、風呂に入るのが面倒で厄介と感じます。
なので、まずは「目の前のことだけに集中する作戦をとる」ことを、考えましょう。
つまり、「森をみるのではなく、木をみる」ようにするんです。
コツは、次の5つ。
1つずつ、みてまいりましょう。
①シャワーだけで済ます
シャワーだけでも、サッパリ感はえられます。
タオルを使わず、石けんをササッと体にぬるようにあてて、それを手のひらで洗い流してみる。
そうすることで、タオルを使ったときと、ほぼ変わらない効果が、えられます。
なんといっても、エネルギー消費が少なくてすみます。
②シャンプー・石けんを使うのは頭と局部だけ
毛のはえている部分だけを、シャンプーや石けんで洗いましょう。
そうすることでサッパリ感もえられますし、普通の風呂の入り方と、同じくらいのスッキリ感が、えられます。
シャンプーや石けんで洗い流す部分を、できるだけ少なくすることで億劫感が、やわらげます。
③頭をガシャガシャして汚れを落とす
シャンプーを使わず、頭をガシャガシャして頭皮の汚れや、かゆみを、落としましょう。
ほかの部分は、タオルでササッとこすり流してみることで、シャンプーや石けんを洗い流す手間を、はぶけられます。
秋田先生は、シャンプーや石けんのかわりに、塩で洗う方法も、化学物質の被害をさける手段の一つとして、紹介されてます。
④介護用シャンプーを使う
実はこれ、X(旧Twitter)で多くの人が実践されてました!
介護が必要とされる方が「水を使わずにシャンプーできる」という、優れもの。
整髪剤を使う感じで手にとり、髪と頭皮を軽くマッサージすれば、かなりラクチンです。
秋田先生は、不清潔による、かゆみを防ぐ手段の一つとして、薬用ローションを、頭にふりかけてガシャガシャする方法も、紹介されてます。
⑤タイミングを逃さない
こちらは風呂の入り方というより、その前の段階のコツです。
うつの人は、「良くなったり、悪くなったり」というように、気分や体調に波があります。
その波を、うまく利用して、「あっ、いまなら気分楽だから入れそう。」と思えるタイミングに、ササッと風呂に入りましょう。
▪️まとめ
いかがでしたか?
うつの人が風呂に入れないのは、全プロセスをイメージしてしまうから、です。
「うつで風呂に入れない」が解消されるコツは、5つ。
ボクはうつで風呂に入れないときは、足湯をしてました。
台所で皿を洗うときに使う、水おけにお湯をはり、そこに入浴剤をいれて、5〜10分、足を入れる。
足を入れてるだけなのに、額から汗がポタポタ流れおちるくらい、体が温まりました。
「ほかにも、こんな良い方法があるよ!」という人がいたら、ぜひコメントで教えてくださいね。
今回は、こちらの本を参考にしました。
心理療法家でもある精神科医が臨床現場で、患者さんに寄り添われてきただけあって、うつの人が楽になれるヒントが満載でした。
「風呂の入り方」のほかにも、「朝の乗り切り方」「職場での心の持ち方」「運動の仕方」も紹介されてます。
興味があったら、実際に手にとって読んでみてくださいね。
今回も、最後までご覧いただきありがとうございました。
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うつぬけマン
参考文献:『うつの人の風呂の入り方』(秋田巌著、晃洋書房)