花撮り人の朝サンポ
今朝偶然、早くに目覚めた。あまりにも清々しい朝だったので、これは放っておくわけにはいかないと、散歩に出掛けることにした。前にも、そういう日があったが、その時は惰眠を貪ったので、少々自戒を込めて、今日は行動に移した。幸い、手元には新しい相棒がいる。前の相棒なら筋トレだったけれど、今の相棒は散歩と言える。昨日、少し設定をいじることができたので、テストを兼ねて連れ出す。
幹線道路が近く、朝の道路はタンクローリーだのデカデカ系の車が多いので、空気は澄んでいるとはとても言い難いが、幅の広い歩行者専用道路があるのが幸いしている。夕方のみならず日中でもジョギングやウォーキングを楽しむ人が多いから、朝も多いかと思いきや、意外にそうでもない。
路肩の気になった植物(くらいしかない)を撮りながら、池のある公園へ向かう。道すがら、住宅街の中にまだかろうじて残っている小さな田んぼでは、アオサギさんたちがお食事中。朝っぱらから望遠レンズなんて使わないな、と思ってたけれど、持ってくればよかった。もともと花撮り人に、望遠はちょっと荷物なのだ。
軽快に歩いて目的の公園へ。蝉時雨もまだ遠慮がち、空気がサラリと乾いて本当に気持ちがいいと思った目の前、ここでもシラサギが、朝食を物色中。く〜っ、望遠レンズゥ! そんな気持ちをかかえながら池の周囲を歩いていると、何やら定年後のおじさん集団がワイワイガヤガヤ&プゥプゥ(年で、お尻が緩いのね)いわせながら登場。うわぁ〜、後方は危険なので、歩行速度をアップし、追い越して難を逃れた。
家から30分、こうして歩いていると、いくら清々しくてもやはり汗ばんでくる。飲み物持ってくればよかったなぁ〜、近所にコンビニあるけど、財布ないからいいや(よく考えたら、スマホ持ってるからPayできるんだった。まだ頭が寝てたな、私)。なんて考えていたら、今度は、6〜7人のおばさん集団が立ち止まってぺちゃくちゃぺちゃくちゃ……。ん? そこに市の看板があるけど?
『早朝・深夜のおしゃべりは、近所迷惑になりますので、ご遠慮ください。』
おばちゃん、おばちゃん。おばちゃんたち、見えてない? そこ、そこにあるよ、看板。
たぶん、早朝サンポには、もう行かないかな。