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マミートラックはなぜ辛いのか

育児時短勤務制度を利用して働いている私が、"マミートラック"の辛さについて考察してみた。

"マミートラック"とは
育児休業からの復職後などに、仕事の負荷を下げるためサポート的な業務や重要度の低い業務内容に配置転換され、その状態からなかなか抜け出せないこと。

私は上記のような認識なのだが、元々はアメリカで生まれた言葉のようだ。

以下、日本日本女性学習財団のHPより。

労働時間や労働量等に融通をきかせる、働く母親のキャリア・コースの一つ。ワーキング・マザーの急増にもかかわらず保育環境が不十分であった米国で、フェリス・シュワルツ(1925-1996,NPOカタリスト初代代表)は1988年、女性の働き方を「キャリア優先」と「キャリア+家族」に分け、後者を望む女性に育児休業やワークシェアリング等の制度整備を企業に提案。これをジャーナリストが「マミー・トラック」と名づけた。仕事と育児の両立が図りやすくなり、多様な生き方・働き方の実現にもつながるとされる一方、育児は母の仕事とする性別役割分業意識や職場の男女不平等を助長するとの批判や、補助的業務を割り当てられ、結果的に昇進・昇格から遠くなるとも言われる。実際日本では、子をもつ女性の多くがファスト・トラック(出世コース)を諦めざるを得ず、勤労意欲を失い退職していく現実もある。

うん、めっちゃわかりやすい!
それそれそれって感じ。

ちなみに夫はこの"マミートラック"なる単語を、私から聞くまで全く知らなかった。
男性には縁のない言葉なのかもしれない。

ワーママなら"マミートラック"状態について悩む人は多いのではないだろうか?

育児はサポート業務

私には2歳の息子がいるのだが、朝起きてご飯を食べさせて保育園に連れて行く、文章にすると20字くらいだがたったこれだけのことがスムーズに進まない。
自分の支度をするだけなら30分で足りるのだが、2歳の息子は『自分で食べたい』『自分で着たい』など、自分でやりたい意欲が湧いてきている。
私に出来るのは息子の意欲を摘まないように、サポート的な役割をすることだ。

育児において、主体は子どもである。
親の思う通りに行動させることはできないし、おそらく好ましくない。

育児の大変さは、その状況をコントロールできないことにあるのではないだろうか?

仕事もサポート業務

では仕事はどうだろう?
"マミートラック"的な仕事として、業務負荷の軽い作業を割り当てられたとする。
その仕事を、いつまでにどんな方法でやるかを自分で決められるのであれば良いのだが、大抵は上司や同僚の指示に従って仕事を進めることになるのではないだろうか?
業務負荷自体は軽くなっているかもしれないが、業務内容ややり方は自分ではコントロールできない。
業務負荷が軽くなったように見えて、実は仕事の主導権が自分にない状況というのは高ストレスな環境なのではないかと思う。
出世すると仕事が大変という理由で出世したくない人も多いと思うが、実は自分で決められる範囲が広がる分ある種のストレスは減るのではないかと思ったりする。

ワーママライフはアンコントロールになりやすい

『科学的な適職』という本でも紹介されているのだが、働きやすい仕事の条件として「裁量権」があることがあげられている。
私が考える"マミートラック"最大の問題は、この「裁量権」のなさにある。
職場の上司や同僚は悪気なく業務負荷を減らしてくれているのだが、自分でコントロールできない負荷の軽い仕事と、自分でコントロールできない育児を抱えた時、やめることのできない育児をとって仕事をやめる選択をする人も多いのではないだろか。

かく言う私も育休復職後の1年は完全に職場の好意で"マミートラック"にハマっていた。
私は自分で新規プロジェクトを立ち上げて運営するという形で"マミートラック"脱出を試みたのだけど、これはまた別に書こう。

ワーママの皆さん、仕事のコントロールってできてますか?
自分の人生の舵取りできてますか?

皆さんの"マミートラック"体験も聞いてみたいな。

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苗子🌱
ありがとうございます!!!ワーママが少しでも生きやすくなるような発信やら活動に使わせていただきます!