伊右衛門の優しさがすきだったころ
こんばんは。お久しぶりです。
ふとログインできた衝動で、伊右衛門のことを書こうかなと思い、やや雑多ではありますがnoteを更新します。
実は私はいま、広告の運用とは違う生業にチャレンジしたく、そしてようやくスタートラインに立てた2022年1月を迎えています。
いろいろやるべきことは見えていますが、億劫な気持ちや恐怖に打ち勝って実行しなきゃな、と思っているところです。
ここでは変わらず気ままに広告の話をします。
中島信也さんという方のお話を一度だけ聞いたことがあります。
その方は東北新社社長で著名なCMディレクターさんなのですが、その作品たちや来歴についてはここで詳細に書いても…という程の方なのでwikipediaをご参照ください。
代表作を一部wikipediaから引用します。
日清食品 カップヌードル 「hungry シリーズ」(1993- 1996年)
サントリー DAKARA 「小便小僧シリーズ」(2000年から数年)
サントリー 伊右衛門
私が中高生のころに眺めたテレビ番組の節々に入り、その15秒の間に口ずさむような歌になった広告から、話題になったものも数多く。
どんなご縁かは不明でしたが、一度氏のお話を聞く機会がありました。「伊右衛門」の広告は自分が愛してやまなかった広告の一つということで、当時人の講演を積極的に聞きに行くタイプではなかったのですが、参加させていただきました。
その時のパワポ、1スライド1行で構成されていてリズムよく捲られていく様を見たときはちょっと驚きでしたね。「そんなプレゼンの仕方あるんだ!」と。当時大学生の私からしたら不思議でいっぱいで、それも魅力的でした。
当時のスケジュール帳兼ノートを処分してしまった自分が悔やまれますが、はっきり覚えていることは、質疑応答の時間に「どんなことを意識してCMを作っていますか?」というような質問に対し、少し間をおいて
「誰も傷つけないように気を付けている」
という回答だったことでしょうか。
たぶん私は、「見る人がいかにおいしいと思ってもらえるか~」や「印象に残る~」とか、「クライアントが伝えたいことをもれなく~」とか、そのような回答を想定していたんです。
それが自分の中では想定外で。最近ではネットで炎上、SNSで物議とか書かれることもあるのでまた異なるのかもしれませんが、広告を何も知らない頃の私が思ったのは「だから伊右衛門はあんなに優しい印象になるんだ」と。
優しい背景にはたくさんの人の努力や仕事の成果が詰まってて、私が見えるのは広告の一部や店頭で並んでいる姿でしか無いので全貌を知ることは不可能なのですが、
相も変わらずコンビニでホットの伊右衛門を手に取った自分がそこにいるのは事実だなと。
氏の、そしてその商品に関わる人のすべてが関係して、私はこの広告の優しさを愛したのだなと思います。